ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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いぶき2号打ち上げ、成功の日に。

11月13日(火) 二の酉 旧暦10月6日



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学習院大学の馬術部の風景


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いろいろなものが整然と干されている。


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厩舎にはそれぞれ馬がいる様子。
とても清潔に管理されている。



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馬のシルエット。


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美しく整えられた馬場。





もう11月も半ばである。
こうなると2018年の歳晩を迎えるのもあっと言うまである。
焦らないように仕事をしなくては。。。




新刊紹介をしたい。


篠原然句集『絆』(きずな)。


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四六判ソフトカバー装 クータ-バインディング製本 216頁


篠原然(しのはら・しか)さんの第2句集となる。篠原然さんは、昭和30年(1955)長野県佐久市生まれ、現在はさいたま市在住。平成元年(1989)「F氏の会」(現「花鳥来」)入会、深見けん二に師事、「屋根」入会、斎藤夏風に師事。平成20年(2008)「青林檎」入会、平成29年(2017)「屋根」終刊より、後続結社「秀」入会、染谷秀雄に師事。本句集は、第1句集『佐久の空』につづく第2句集。序句を深見けん二、帯文を染谷秀雄各氏が寄せている。


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 内外の旅重ね来て星月夜     けん二


帯文には

 妻と来て父母なき家の冬支度

師、連衆、仕事、家族など然俳句を取り巻く絆が吟行を介して作品に投影された。今でも東日本大震災による被災地の復興に寄せるあたたかい思い出を詠み続ける。その心は決して揺らぐことはない。


深見けん二氏の序句に「内外の旅重ね来て」とあるように著者の篠原然さんは、海外へよく赴いておられる。それは仕事に拠るものが多いのであるが、仕事で行ったとしても必ず句を作られているようである。本句集には海外で詠まれてたものが、あるいは日本の地を吟行したものが、多く収録されている。しかし、どこで詠もうとも写生という初学にたたき込まれた方法は、この著者には頑固なほど揺るぎないものとしてある。

 薄氷に緋鯉の影の滲みをり

春になって氷が解けはじめた頃のひんやりとしているけれどどこかゆるやかな空気感が感じられる一句だ。緋鯉の明るさも春の到来をおおわせる。なによりも影が滲むという発見が薄氷の感触を際立たせた。華やぎさえも感じる一句である。

本句集の担当は文己さん。

 祭の子鉢巻されて走り出し
 大雨のきつぱり上がる半夏生
 灯を落とし居間に夜食の置いてあり
 お互ひに落葉を寄せて掃き終り
 捕虫網もろともに子の抱へられ
 人も木も空も消えたる花吹雪
 餅花の影もにぎやか運ばるる
 薄氷に緋鯉の影の滲みをり
 かたつむり傘の子供に囲まれて

ああ、文己さんも「薄氷」の句がすきだったのか。けっこうわたしの好きな句とダブっている。

 人も木も空も消えたる花吹雪

この一句は花吹雪の一瞬をとらえた句だ。花吹雪で一瞬視界が遮られた。それを「人も木も空も消えたる」と詠んだところが思い切っていると思う。まず見えてた人の姿が消え、木が消え、そして空が消えた。花吹雪だけが現実だ。

「私が選んだ好きな句には子供の句が多かったのですが、けん二先生の(収録句の)選のときも、子供の句が多いと先生が仰っていたとのこと。」と文己さん。子ども詠んだ句のなかから、

 飛び越ゆる子供の映る秋の川
 帯解の子を見つめゐる子供かな

どちらも好きな句である。とくに「帯解」の句は、いいなあって思う。「七五三」の綺麗に着飾った子どもをその傍らで見つめる子ども、どんな表情をしていたのだろう。羨ましいな、なんだか窮屈そうだぞ、ああ、わたしも着たことあったわあ、きれいだあ、さまざまに想像できるが、子どもだからきっと眼を放さずに遠慮無く見つめていたと思う。見つめられる子どもはこの日は圧倒的に主役である。

本句集は私の第二句集である。平成十三年から平成二十九年の間に、「花鳥来」、「屋根」、「秀」等で選を受けた中から句を抽出し、深見けん二先生に選をお願いし、その結果及び小圷健水さん、水島直光さんの意見も参考に三百八十句にまとめた。
母他界後、父は実家で一人暮しとなり、大きな怪我や病気に見舞われた。しかし、近所の方々の支えや、病院と介護サービスの連携した支援体制のおかげで、何とか乗り越えて来ることが出来た。とりわけケアマネの方々の力は大きかった。電話一本で実家に駆けつけて適切な処置をしたり、主治医も見つけることが出来なかった病気に気づいたりして下さった。また、父に合った介護施設を紹介して頂き、その介護施設でも、親身な介護と指導をして下さったおかげで、今は卒寿を越え、比較的安定した状態で日々を過ごしている。
こうした中、私は実家との行き来をしながら、仕事の合間を見て俳句を続けて来た。けん二先生には初学の頃からずっと指導を受け、その教えを実現出来ないもどかしさを感じつつも、自然の中で日常とは別次元の時間の流れに身をゆだねられることが、精神的にも肉体的にも活力を与えてくれる様な気がして作句をして来た。このようにして詠んだ句を収めた訳であるが、並んだ句を見ると比較的旅の句が多くなった。これは、「花鳥来」の小句会「古町ウォーク」の年二回の宿泊吟行の句が多くなったことが一つの要因である。また、人工衛星の部品に携わる仕事柄、海外出張も比較的多く、その仕事の隙間を見つけて詠んだ句を多く載せたことがもう一つの要因である。また人工衛星「いぶき」には、初期にプロジェクトチームの一員として開発に加わったため、種子島で打上げ成功を見届け、翌朝の嵯峨の吟行会に参加した時のことは、充実したうれしい思い出として心に残っている。

「あとがき」を少し長めに紹介した。
篠原然さんは、宇宙に関わるお仕事をされているようだ。あの「人工衛星」の部品づくりをされているのか。そうなると人工衛星打ち上げのときはそれはもういてもたってもいられない状態である。
本句集は奥付が10月29日になっている。実はこの日「いぶき2号」の打ち上げの日だったのである。
篠原さんより「「無事いぶき2号の打ち上げが成功し、想い出深い日となりました」というメールをいただいのだった。

ほかに、

 けあらしの中の鶴唳明けの川
 降る雪や夜明けの庫裏に僧の影
 祭髪並び吹かるる神田川
 餅花の影もにぎやか運ばるる
 遊ぶ子の日に包まれて神の留守
 復興の町へまなざし享保雛
 夕涼みグラスの中に摩天楼
 復興やクレーン雪にけぶり立ち
 僧坊の跡形もなく泉湧く
 母も子も犬も素通りいぬふぐり
 抱かれて眦すずし祭髪
 夏の蝶浅間の風に向かひゆく
 蛍火の水に映りて戻り来し



本句集の装幀は君嶋真理子さん。


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紺色を基調とした。
深見けん二先生が「篠原さんらしい本になりましたね」とお電話をくださった。


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表紙。


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「クータの青は篠原さんにぴったりの爽やかなお色だと思います。何度かご足労頂いて、丁寧にすすめて頂きました。 」と担当の文己さん。


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清々しい一冊である。

本句集の十七年間の句を見返すと、改めて様々な人々の絆のおかげで出来上がったという気がして来る。きびしくも温かく指導して下さるけん二先生との絆、故斎藤夏風先生、染谷秀雄先生の包容力のある指導の絆、句会で忌憚のない意見を言い合える連中との絆、ふる里で我々家族を優しく見守って下さる人々との絆、そして妻との絆である。そして、これからも絆を大切にして俳句を続けて行きたい。こうした思いから、本句集名は「絆」とした。

「あとがき」から。

  長き夜や踊り子路地にたばこ吸ふ

好きな句はいろいろとあったが、これもその一つ。句集ではスペインという前書きがありそれはそれで納得するが、この句、日本の踊の景としても良いと思う。踊り子という言葉が呼び起こすうらぶれた感覚、西洋では絵画などを通してそれがよくわかるが、たとえば日本の盆踊などではどうだろうか。どちらかという皆一様に清潔な浴衣を着てのど元きりりと歯切れ良く踊る。うらぶれるという感覚はそぐわないか、いや、ひと晩中を徹して踊る祭りなどは、踊り疲れた踊り子がどこか路地に座り込んで虚ろな表情をしてたばこをくゆらす。そんな場面に行き当たるとも限らない。長き夜であれば、最初は身ぎれいだった踊り子も踊の果てはいつか濁った表情を浮かべてくる。祭りとは本来整然と管理されないものであり、人間のエネルギーがはみ出していくものだ。そのエネルギーが終熄にむかっていく、そんな場面をとも受け取れる。







ところで、
あのう、
わたしyamaokaは
明日からお休みをいただきます。

すごく言いにくいのだけど。
21日まで仙川には来ません。

ちょっと遠出をします。
尻込みする気持ちもあるのだけど、約束なので、
行ってきます。
わたしのことだから、行っちゃえばもうきっと楽しんでしまうと思うけど。

だから、ブログは毎日は書けないと思います。

でも、書けたら書くよ。

これから旅の準備、
笑っちゃうでしょ。でもいつもそう。


(仕事頑張ってるから、いいよね、)←ちょっと弱気。




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by fragie777 | 2018-11-13 20:50 | Comments(0)


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