カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
外部リンク
画像一覧
|
10月21日(日) 十三夜 旧暦9月9日
今日の新宿。 昨日に引きつづいてよいお天気の一日となった。 午前中は太極拳に行く。 太極拳が終わったときのこと。 お仲間のマダムの胸のすてきなペンダントが話題となった。 それがこれ。 ガラスの小さな壺のようなものを革の紐で首からぶら下げておられる。 よくみると細やかな絵が描かれているのだが、どうやらその絵はこの壺の外側ではなくて、内側に描かれているものらしい。 「素敵なペンダントですねえ」 「どこで買われたのですか」 「蓋がとれるのですか。」 などなど質問攻めである。 「中国のお土産でいただいたものなのよ。それを自分で革の紐でこうやってペンダントにしたのよ」 ということ。 するとすぐに、わたしたちの中国語の先生でもある友人のYさんは、インターネットで検索をしてこの小さな壺がいかなるものであるかをわたしたちに教えてくれた。 「鼻烟壺」(biyanhu) と記し、「かぎたばこを入れる小瓶」とのことである。 なんとも美しい小瓶である。 いろいろと検索をするとガレのものなどもある。 Yさんに伺うと中国では清の時代に流行したものらしい。 いま、インターネットで検索をしたところ、さまざまな意匠を凝らしたものがあり驚くばかりである。 Nさんの首にかけられたこのペンダントは世界でたったひとつのものかもしれない。 午後は、「ふらんす堂通信」を校了にすべく読む。 特集は、折勝家鴨さんの句集『ログインパスワード』が第14回日本詩歌句随筆評論大賞の俳句部門努力賞を受賞されたその特集である。面白かったのは、折勝さんの「俳句について思うこと」である。 折勝さんは、前回の「ふらんす堂通信」の小野あらたさんの「田中裕明賞受賞」についての受賞のことばの文章を引き受けて、「その次に待ち受けているさまざまなこと」を書いておられるのだ。「但し若くはない層にむけて」とある。これが小野あらたさんと同じように実践的作句論としてたいへん面白いのである。 小野あらたさんの文章に「すごいわあ」と思った方々、いやはや小野さんの提案はすでに実践し、さらにその先をどう頑張るか、奮戦していいるすでに「若くない層」(折勝さん、ごめんなさい。)がいるのである。 読んでおおいに参考にしていただきたい。 髙柳克弘さんの「現代俳句ノート」は、西東三鬼である。 三鬼の小説などを踏まえながら、彼の俳句を読み解いていくのだが、これがたいへん面白いのだ。 三鬼の小説について知ることはあまりないので興味ふかいし、俳句が立体的に立ち上がってくる。 今日の朝日新聞の「風信」に四ッ谷龍著『田中裕明の思い出』が紹介されている。 角川俳句賞を最年少で受賞し、45歳で早世した俳人の「斬新な革新を手がける探求者の姿」を追想する。 この本については、目下の「ふらんす堂通信」の「voix et bois 声の森」で、 『田中裕明の思い出』夢中になって読んでいます。私のなかで今年のナンバー1の本だと思います。 というお便りをF・Tさんからいただいている。 どうしても美味しい珈琲とモンブランを味わいたく、新宿であたらしいお店をみつけて入ってみた。 珈琲がとても美味しかった。(カップも素敵でしょ) どうやらここのお店はカップが一つ一つ違うものであるようだ。 余談であるが、わたしは珈琲は日頃それほど飲まない。飲むと眠れなくなってしまうから飲みたくても我慢することが多い。 珈琲はけっこう好きである。 で、最近わかったのだが、好きな味は、酸味より苦味のある珈琲が好きであるということ、この店の珈琲はわたしの好みにばっちりだった。 どこかって。 教えない。 知った人間にあわず、ひとりでゆっくりと本など読んで楽しみたいから。 もしわたしの姿を見つけたとしても知らんぷりしてくださいな。
by fragie777
| 2018-10-21 17:55
|
Comments(2)
|
ファン申請 |
||