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9月26日(水) 旧暦8月17日
ななかまどの実。 昨夜のテレビでZOZOTOWNの代表・前澤雄作氏の密着取材を放映しており、興味ふかく見た。 彼は、昼ご飯を食べないのだそうだ。 眠くなってしまうから、というのがその理由。 昼ご飯をたっぷり食べて昼寝もしちゃうといのうがyamaokaである。 この違い。。。 どう思います? 新聞記事をいくつか紹介したい。 9月15日付けの東京新聞の夕刊では佐藤文香さんの「俳句展望台」で、ふらんす堂刊行の二冊の句集が紹介されている。 1976年生まれの池田は、あるエッセーで「地球を、見てみたい。それから、地球に帰って来たい」と語る。その句はまさに、久しぶりに地球に帰って来た宇宙飛行士のような視点で書かれている。 わがうちのみづきらめける良夜かな 池田瑠那 回転寿司レーン皿渋滞をなほす男 〃 一句目、自らの生を肯定する明るさ、そしてそれを表現するひらがなの眩(まぶし)さ。二句目、こういう人がいるが、この様子を俳句にした人はいないだろう。〈みる貝の伸びきるトロ箱対角線いつぱい〉〈迷路仕切のベニヤ匂ふや文化祭〉なども元気。跳ね回る五感を定型が抑えてまわっている。 句集の末尾に近づいたところに、「夫、輪禍に遭ひ、二日後に他界。二十二句」とある。〈飛びつきて迎へん新霊の君を〉〈我よりの賀状も君が遺品なる〉。思わず涙した。これらの作品を書き得たことが、作家を新たな局面に向かわせている。これから池田が生きて書く作品を、読みたいと強く思う。 対中は1956年生まれ。師である田中裕明を亡くしてから、その作品を語り研究する俳誌「静かな場所」を創刊、代表をつとめており、今回の句集も田中ゆずりの余裕とこまやかな叙情が行き届いている。句集名の「水瓶」は、大津に住む作者にとって身近な琵琶湖へのリスペクトから。水際の自然を詠んだ句も多い。 先白うさしかはしゐる余り苗 対中いずみ 水寂し雷が過ぎ雨が過ぎ 〃 やぶからしそれからへくそかづらの蔓 〃 一句目、ささやくようにサ行で始まることで、「余り苗」という存在のささやかさが描き出されている。二句目、空模様と呼応する地上の水の、穏やかな日の寂しさ。三句目、この句を読む体験自体が蔓のようだ。「それから」の接続が効いている。ほかに、〈子猫洗ふ尻尾の雫絞りつつ〉〈この家も犬のマークと夏菊と〉〈キーウイの葉を打つ雨よががんぼよ〉といったチャーミングな句も見逃せない。さらに自在な句境への展開が期待される。 読書の秋。俳句をつくる人もつくらない人も、句集をじっくり読んでみてはどうだろうか。 24日付けの朝日新聞の「風信」では、高橋悦男句集『月の兎』が紹介されている。 次の生(よ)は月の兎とならめやも 「海」主宰の第7句集。少年期のロマンと出身地・伊豆への郷愁を読む。 おなじく24日、讀賣新聞の「枝折」もまた、高橋悦男句集『月の兎』が紹介されている。 刈り終へて千の風吹く千枚田 「海」主宰の第7句集。2009年から14年までの363句を収録。17音に静ひつな叙情がこもる。 24日付け、毎日新聞の「新刊紹介」は、滝口滋子句集『ピアノの蓋』が紹介されている。 行く秋の忘れられたる誕生日 せつかちな父に天敵春深し 夏怒濤ピアノの蓋のあいてをり 第1句集。得たものよりもすでに失ったか、失いつつあるものに対する愛惜が印象的な一冊である。 毎日新聞のおなじ紙面では俳人の岩岡中正さんの「俳句月評」がある。「『戦後』虚子の目で」というタイトル。 筑紫磐井さんの著書『虚子は戦後をどう読んだか』をとりあげている。また後半に対中いずみ句集『水瓶』に触れているので抜粋して紹介したい。 筑紫磐井編『虚子は戦後俳句をどう読んだか』(深夜叢書)が、昭和・平成のいわば戦後の終わりの今年に出た意味は大きい。また、今年は戦後俳句の旗手金子兜太が逝き、来年は虚子没後六十年を迎える。(略) 本書によって私たちは第1に、ホトトギス中心から多極化していく戦後俳句史を、虚子の側から通観し補うことができるだろう。第2に、虚子による戦後俳句へのコメントを通して、一方での他者の作品への読解力や鑑賞力の低下と他方での過剰な思いこみ、安易な主観や評論先行など、今日の俳句が抱える課題が見えてくるだろう。 さらに第3に私たちは「アンチ虚子」や「虚子回帰」といった表面的な評言を超えて、虚子のコメントを通して、俳句の範囲、有季定型、季題、主観と客観、具象、省略、熟達など、俳句の根本問題や表現について考える機会が与えられるだろう。 何より楽しいのは、この座談会で若い深見けん二や清崎敏郎らが、俳壇の動向や評価を踏まえながら虚子に質問してコメントを引き出していく呼吸であって、彼らはこうして良き産婆役を果たしつつ学んでいたのである。(略) 対中いずみ『水瓶』(ふらんす堂)は、琵琶湖の水や風土とひとつになった句集。いのちの動と静の律動が瑞々しく心地良い。 魚そよぐやうに竹の葉降りきたり 水中に茎こみあへる雪解かな 星々に引きあふ力水温む みづうみの芯照りだして櫱ゆる 午後にお客さまがひとり見えられた。 國司(くにし)ちあきさん。 日本語とフランス語の対訳句集を考えておられる。 「知音」(行方克巳・西村和子代表)に所属しておられ、 すこしまえに西村和子代表の『20 Haiku de Kazuko Nishimura』(仏訳句集)を刊行したことがあったのだが、その仏訳のお手伝いをされたのが國司ちあきさんである。 フランスにかつて住んだこともあり、お仕事の関係でフランスには良く行かれたということで、ご自身の語学力をいかしての仏訳句集の刊行を予定されている。 今日はそのご相談に見えられたのである。 國司ちあきさん。 来年の5月には、西村和子代表とともに「知音」のみなさんとフランスに行かれる予定があるということ。 その時に持って行きたいということ。 「日本語の句集を先にと考えていたのであるが、それは少し時間がかかりそうなので、まずはこの仏訳句集を作る予定です」と國司さん。 「フランスの国は観光で行くよりも、しばらく住んでみてその良さがわかる、そういう国だと思うんです」と國司さん。 わたしはほとんど旅行でしか行ったことがないが、その通りだと思う。 かつての知り合いの女性で、日本での仕事をさっさとやめて、子どもが大きくなったのを機に夫と別れて若かりし頃に住んでいだパリに行ってしまった人がいる。 彼女曰く、「フランスは弱者にやさしい国よ」と。 わたし、 アパルトマンの一室を借りて住んでみたいのよねえ。 実は。 仕事もかねて毎年パリへ行く友人がいる。 彼女もパリに住むことが夢。 「ねえ、なんとかパリの一室を確保できない? そしたらわたし、遊びに行くから」とけしかけているのだが、 いやはや、 なかなか現実は困難である。 もう少し若かったら、一ヶ月くらい休みをとって部屋をかりて暮らしてみたいんだけど。 ああ、でも、 駄目だ、 愛猫のヤマトと日向子がいる。 彼女等にはわたしのいない一ヶ月なんてきっと考えられない。 ヤマトなんて確実に死んじゃうな。。。。
by fragie777
| 2018-09-26 19:27
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