えごの咲くしあわせな季節。

4月30日（月）　牡丹華（ぼたんはなさく）　旧暦3月15日

ひるからずっと仕事。

わが家のえごの花が咲いた。

夜、地面に白いものがこぼれていることに気づくとそれがえごの花とわかり、改めて木を見上げるとえごが咲いていることに気づく。

えごは散る花に気づいてその開花を知るのだ。

いつもそう。

大好きな花である。

この花が咲くとあたりの空気までがきれいな感じがする。

えごは山の木であり、山によくひっそりと咲いている。

気づかないで通りすぎてしまうことも多い。

わたしの家の狭庭には家の南と西と北に3本のえごの木がある。（ちょっと自慢モードねっ）

えごの季節には小さな家を取り囲むようにしてえごが匂う。

清楚なかがやきのえごの花。

今朝家の前に散り敷いているえごの花を箒で掃除していたところ、通りかかったおじさまに尋ねられた。

「ちょっと聞きますが、この花の名前はなんというのですか」

「ああ、これはえごの花って言うんです」

「えごの花？　あまり聞かない名前ですね」

「山の木なので、このへんではないかも……。でもきれいでしょう」

「そうですね。。」と言っておじさまは立ち去ったのだった。

えごの花はわが家の自慢したい木の花である。

だから写真もこれでもかっていうくらいたくさんアップ。

　

　えごの花げに幻に住むこころ　　　　　野見山朱鳥

　えごの花不良少女が見てをりぬ　　　　星野麦丘人

　立ち尿りして仰ぎゐるえごの花　　　　青柳志解樹

散る花もおびただしいので、毎朝箒で掃かなくてははいけない。

日頃なんにもしないので、箒をつかうわたしの姿はきっとご近所の人には珍しいかも。。。。

今日もえごの花の香るなかで、ぐっすりと寝よう。

窓をあけておけば風の向きでえごの強い香りがはいってくる。

寝るときは窓をしめるから、わたしまでその芳香は届かないけれど、えごの花に取り囲まれて寝ていると思うだけでも素敵でしょう。

夜に咲く白い星のような花。

狭い庭と小さな家だから、南と西のえごは家にぴったりとくっつくように植えられている。

二階のベランダからその花に触れることもできる。

今日も触ってきた。