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3月14日(水) ホワイトデー 旧暦1月27日
今日は花辛夷を見るために家を早く出た。 ご近所で咲かせているのだが、ここの辛夷の花がとても好き。 毎年必ず見上げることにしているのだ。 いくつかの角を曲がったところにある一本の花辛夷。 見るまでちょっとドキドキである。 ああ、どうだろう。 まだはやいかしら、 それとも遅すぎ? なんて思いながら角を曲がる。 おお!! まさに見どころである。 わたしを待っていたんでしょ、って花辛夷にささやく。 辛夷の花にある清潔な野趣が好き。 わたしは気持のよい空気を胸いっぱいに吸い込んだのだった。 風の日は花が花打つ辛夷の木 川崎展宏 深見けん二氏先生よりお電話をいただいた。その時に、 「ブログの写真、いいですね」って。(拙ブログを見てくださっているのだ!) すぐ調子にのるわたしは、 「今日は辛夷の写真をアップします。」と、ちょっと得意顔になって言う。 「ああ、もう辛夷が咲きましたか。」と深見先生。 そうか、それほどご自由にお出かけになることができない深見先生は、花辛夷をご覧になっておられないのだ。 深見先生。 今日の辛夷、存分にご覧になってくださいませ。 いくつかの記事を紹介したい。 12日付けの毎日新聞の坪内稔典さんによる「季語刻々」は、前山真理句集『ヘアピンカーブ』より。 僧形の影のくつきりお水取 前山真理 今日はお水取り。お水取りは東大寺二月堂修二会(しゅにえ)の行の一環、修二会そのものは14日まで続き、毎夜、大きなたいまつが振られる。お水取りは深夜に若狭井(わかさい)の香水(こうすい)をくむ行事。「僧形の影」はその行事に参加した僧のようす。「水温む両手広げて一輪車」も川崎市に住む真理さんの作。句集『ヘアピンカーブ」から。 13日付けの讀賣新聞の長谷川櫂さんによる「四季」は、笹本千賀子句集『冬のキリスト』より。 転勤の何方(いずち)に消えし雛(ひいな)かな 笹本千賀子 転勤のたびの引っ越し。新任地に着くと、あるはずの荷物がないことがときどきあった。時の流れのなかで人は何かを得、その代わり何かを失くすということか。作者の場合はずっと大事にしてきたお雛さま。句集『冬のキリスト』から。 そうそう、頑張って飾ったお雛さま、今年は結構はやくしまうことができた。 お雛さまの顔をみながら「ごきげんよう、また来年に」って挨拶をしてから、髪のもつれを指でなぞって、ちょっと胸に抱いてから和紙で顔をつつんだ。 何事も雑でぞんざいなyamaokaであるけれど、この時ばかりはゆっくりと指を動かし、お雛さまの顔に息がかからないように、そうっと、そうっと、もう最高の丁寧さで。。 こんなに丁寧な動作って一年のうちであるかしらんっていうくらい、気合いを込めた。 そういうわたしの精一杯の心遣い、 分かってくれたかしらん、 わが家の雛さまたちは。。。。 いまは暗い押し入れの奥で、目をあけたまま眠っておられる。
by fragie777
| 2018-03-14 19:13
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Comments(5)
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at 2018-03-14 19:55
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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fragie777 at 2018-03-14 23:47
マグノリアさま
これは白木蓮ではなくて辛夷であると思います。。 白木蓮はもう少し花びらが厚くて、もったりとしていて花がクリーム状です。 すぐ近くに白木蓮の木もありますが、開花にはあと少しのようです。 いかがでしょう。 (yamaoka) いかがでしょう。
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at 2018-03-15 21:28
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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蓬
at 2018-03-25 13:39
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>転勤の何方に消えし雛かな
職業柄転勤ばかりの父に付いて引越しを繰り返しましたので、この句は実によくわかります。長谷川櫂さんの解説も。 自身の経験を、このような句に昇華できるといいのになあと、思ったことです。
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fragie777 at 2018-03-25 19:31
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