ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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俳人協会賞(続)

3月7日(水)   旧暦1月20日


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今日は紅椿をアップ。




さて、昨日の俳人協会賞の授賞式であるが、受賞された方々のご挨拶を抜粋となってしまうが紹介したい。


句集『カムイ』で俳人協会賞を受賞された櫂未知子さん。


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かつては俳句を奔放につくり季語については適当に使っていたと思われるのです。あまり考えていなかったのです。ところがさる歳時記の会議に1年間出たことより季語についての正しい知識を得られたことによって、正しい使い方を考えるようになりました。するとその会議より前に作った句を句集にいれることができなくなってしまい、句集を出すことが怖くなってしまったのです。そのことによって第2句集より17年もの間が空いてしまいました。第1、第2句集は前期櫂未知子、この第3句集にいたるまでは後期後期櫂未知子ということになっております。「カムイ」という書名は、北海道の俳句は元気がないということで始めた「蝦夷句会」というのがあります。札幌で開いているのですが、年に四、五回で十の兼題を出しています。季語についてしかっり勉強しましょうという句会を11年やっております。その中でこのタイトルしかないなあと思うようになりました。「カムイ」、私の生まれたところですが、母の故郷となります。父は東京生まれ、わたしは江戸と蝦夷のハーフであると言っております。そんなわたしにふさわしいタイトルであると思っております。




句集『銀座の歩幅』でおなじく俳人協会賞を受賞された須賀一恵さん。


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歴代の受賞者のなかでは最高齢(92歳)となりますようで、受賞者の平均年齢を押し上げてしまったようで申し訳ないです。これも、高齢者社会のひとつの象徴なのでしょうか。高齢者と言いますとマイナスイメージがありますが、皆さまお元気で第一戦で活躍してられます。健康に留意し目標をもっていれば歳をとっても楽しく豊かに暮らしていけると思います。好きな俳句をこつこつと地道にやってきただけでございます。俳句の先生から受けた教えをわたしより若い方たちに伝えていくことがわたしの使命と思っております。





句集『片白草』で俳人協会新人賞で受賞された大西朋さん。

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なにげなく始めた俳句をここまで続けてこられたのは俳句に真摯に向き合う姿をわたしに見せてくれた先生方がいらっしゃるからです。宇佐美魚目先生には、初学,選句の大切さと美意識を、大峯あきら先生にはわたしの季語の使い方の弱さを教えていただきました。受賞の一報を小川軽舟先生に電話をし、そのあと大峯先生とお電話でお話をしたのですが、とても元気であかるく楽しいお電話で、まさかお亡くなりになるとは思っていませんでした。いまでもそのことは信じられません。小川軽舟先生にはいままでの俳句をふくめて静かにあたたかく導いてくださいましたことを感謝いたします。句友の皆さんにも感謝したいと思います。





おなじく句集『金魚玉』で俳人協会新人賞を受賞された黒澤麻生子さん。


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鍵和田ゆう(禾編+由)子先生は灯台のような存在でいつも進むべき方向を明るく照らしつづけてくださいます。藤田直子先生は、誘導灯のような存在で初学のころからいつも手元足元を照らし続けてくださいます。先生方に恵まれてましたことを、また、「未来図」「秋麗」の方々や句友の方たちに恵まれましてここまでなんの迷いもなく来ましたことを感謝します。わたしはケアマネージャとして介護の仕事についております。介護は人を知ることから始まります。人間探究のひとつの形ではないかと思っています。これからもケアマネージャとしての仕事をまっとうしながら中村草田男からはじまる人間探究派のひとりとして精一杯頑張りたいと思っております。





おなじく句集『蝶の家』で俳人協会新人賞を受賞された白石渕路さん。


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わたしの所属しております「花鳥来」は季題に思いを託して写生句を詠んでおりますが、わたしは日本の四季を詠む写生句は大好きなんですが、やはり若い世代の方が詠まれている独創的で個性あふれる御句を拝見しますと、すこし自分の句が地味かなという思いをもっていました。しかし、今回写生句を詠むことを評価していただきました。個性が出にくいと思っていた写生句を若い世代が詠むことが個性になるということを教えていただきまして作句していく上でとても大きな力となりました。深見けん二先生、本井英先生、そして俳句を通じましてたくさんのご縁をいただき、いろいろと教えていただきました。新人賞をはげみとしてこれからも俳句の道をすすみつづけたいと思っております。





評論集『言葉となればもう古しー加藤楸邨論』で俳人協会評論賞を受賞された今井聖さん。

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楸邨は十三句集ありますが、無季の句は一句もありません。わたしも第三句集ありますが、無季の句は一句もありません。季語が大事なことは重々承知しております。楸邨は主体的に季語を使えってずいぶん言っておりました。季語に身を寄せていく作り方じゃなくて、主体的に自分が季節に出合うことが大事だと言っておりました。楸邨は抵抗ということばが好きです。定型に対する抵抗、季語に対する抵抗、花鳥諷詠に対する抵抗、叙情的世界への抵抗、抵抗をバネにして自分の世界を築いてきたわけです。弟子にもオレにないものをもってこい自分の真似をするなといつも言っていました。僕はそのころ二十歳過ぎで、楸邨は観念の人だという先入観がありました。僕は何を持っていこうかと考えた時に、写生だと思ったのですね。楸邨の情緒派に対して僕は非情緒で行こう、山口誓子が僕の胸のなかにありました。僕は写生構成をもってして楸邨にぶつけたわけです。それを楸邨が或る程度認めてくれたということが今日僕がいることになっているのではないかと思うのです。





おなじく『虚子散文の世界へ』で俳人協会評論賞を受賞された本井英さん。
本井英さんは療養中のためえり子夫人が代読をされた。

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高濱虚子は俳句ばかりでなく、生涯、写生文、小説、あるいは戯曲力をつくしました、ところが俳句の業績があまりに偉大であったためか散文の仕事について世間から一定以上には評価されずに今日まできたと思います。そこで本著では虚子散文の面白さを多くの方に分かっていただきたく筆をすすめめました。一千点を超える膨大な散文作品のすべてを紹介することはかないませんでしたが、注目してほしい諸作についてはわたしなりに評論できたと考えております。本書をきっかけとして虚子散文の再評価がすすむこと、さらには虚子の文学者としての評価が正しくなされること願ってやみません。





ご受賞された皆さま、おめでとうございました。









さて、今日は朝から来客がいろいろとあったのであるが、午後に句集の相談に見えられたのが杉美春さん。

今回からはじまる「第1句集シリーズ」に「天為」より参加される俳人である。

もう少しシリーズについてご相談したいということでご来社下さったのである。


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杉美春さん。


杉さんは、大の猫好き。

お家には、「空(そら)」という猫がいるという。
そしてその「空」は、俳人の大木あまりさんが拾ってきた野良猫を貰ったものだという。

あまりさんのところには「海(うみ)」と呼ぶ猫がいる。
その「海」に呼応するように「空」と名付けたということであった。









昨夜はお酒を飲んで恥ずかしい悪夢を吹き飛ばそうと思ったのであるが、ベッドに横になったとたん爆睡をしてしまった。

今朝になって、ふたたび昨夜のことが思い出され、そうなると「嗚呼」とか「もう!」とか「どうしよう!」とかあっちこっちに向かってわめいていたのである。
猫たちほかはきわめてクールであった。

しかし、幸いなるかな、仕事場に来た途端押し寄せてくるさまざまな仕事のあれこれでほぼ忘れてしまった。

ときどきスタッフがからかって思い起こさせる以外は。。。。


しかし、忘れてはイカンこともあるのです。














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by fragie777 | 2018-03-07 20:42 | Comments(0)


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