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2月26日(月) 旧暦1月11日
雛人形の仕丁。 笑い上戸、泣き上戸、怒り上戸とあって、これは笑い上戸。 雛めぐりをしてかなり疲れたってこのブログで書いたが、段飾りのお雛さまが広い和室をぶちぬいてずらっと並べてあるともうそれだけで圧倒される。 「魂が奪われるようだって」書いたけれど、思うに雛人形にも「気」があって、その一つ一つの「気」がわたしの「気」とぶつかる、そんな感じ。だからこちらに気力がないと、負けてしまうのである。そして、一体だけでなく総勢で来られたらなんとも凄まじい気の力である。 ましてや「古雛」などは積年の「気」を背負っている。 いくら丹田に力のある女と呼ばれているyamaoakであっても、なかなか手ごわい。 ということで、わたしは雛めぐりをしながら、雛たちと「気」の闘いをしてきたのだ。 そして「気」を奪われて、少し歳をとってしまった。。。。 思うに「雛さま」というのは、私のためのものであって、誰彼のためにずらりと飾ってみせるものではないかもしれない。 「わたしのための雛」だったらもう少し和やかな関係になるような。 ヘンかな? 雛さまと気のバトルをするなんて考えるなんて。。。。 それはさておき、「雛」を詠んだ句にはたくさん好きな句がある。 雛飾りつゝふと命惜しきかな 星野立子 白き粥かがやく雛の日とおもふ 桂 信子 雛飾る四五冊の本片寄せて 山本洋子 雛よりもさびしき顔と言はれけり 大木あまり 代々のひひなを飾り人静か 岩田由美 古雛を冷たく暗く飾りけり 川島 葵 雛と闘う句はないかって、ありっこないわ。 いや、だが石田波郷に「夜半の雛肋剖きても吾死なじ」っていう凄い句があるぞ、これは「雛」との間に緊迫感がある。 当たり前であるが、あきらかにこの雛はわたしのための雛ではない。 雛さまっていろんな飾り方があると思うのだけど、わたしは、お雛さまの飾り方としては、山本洋子さんのような飾り方がいいなあ、こういう雛さまだったらあんまり「気」の闘いをしなくてすみそう。そう、こんな風に飾ってみたい。 で、わが家は今年どうしようかなあって思ってる。 うかうかとしていたら3月3日は今週末である。 今から飾るのは遅いし、飾るとしても夜にしか飾れない。 今年は勘弁してもらおうかなあ、雛さまの持ち主は、「飾んなくていいよ」って言ってるけど。 今知ったのだが、お雛さまって娘のために親がかざるんだそうである。 へえ、そうなんだ。 知らなかったわ。 もう、いろんな意味で、母親失格である。 すでに飾ることをさぼうろうとしているyamaokaがいる。 ああ、でも、 一年に一度くらいは愛らしい顔(わが家のはそうなの)を明るい日差しの下に出してあげたい。 ああ、迷う。。。 今日の讀賣新聞の「枝折」に、山田佳乃句集『波音』が紹介されている。 神々の高さに鷹の光りをり 山田佳乃 主宰の第2句集。何げない情景を詩情豊かに写し出す。321句を収録。 山田佳乃さんのお母さまは今は亡き俳人の山田弘子。 母となる遠き娘に雛飾りおく 山田弘子 『山田弘子全句集』より。 「遠き娘(こ)」は山田佳乃さん。 すばらしい母の思いである。 見習わなくてはならない。 頑張って今宵、雛さまを飾るか。。。。。 う~~む。
by fragie777
| 2018-02-26 19:49
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Comments(2)
Commented
at 2018-02-26 22:54
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
at 2018-02-27 09:53
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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