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2月25日(日) 北野梅花祭 旧暦1月10日
名栗の雛の家に咲いていた福寿草。 午前中は太極拳に行っていまは仕事場。 きっとこのブログを読んでいる多くの人は、今日放映された「フィギアスケートのエキシビション」をすでにうっとりと見たと思うけど、わたしはまだ見ていない。家に帰ってビデオで観る予定である。 今日の太極拳で学んだことは、 身をしずめる ということ。 橋口澄子先生が、「いいですか。太極拳で大事なことは、一つ一つの要で身をしずめる、ことなのです。」と言って演舞してみせてくれた。 つまりは、大地を意識して身をしずめる。 あるときは、天空にいて雲の上をあるき、あるときは意識において限りなく大地に近くいる。 天と地を意識しながら宇宙の気に触れて演舞するのが、太極拳なのである。 ってこう書くとなにやら気宇壮大であるが、わたしは何と言ってもナンチャッテ師範なので、大言壮語はできません。 そうそう、わたしの師の橋口澄子先生は、深見けん二先生の太極拳の師でもある。 今日はその深見先生の話題となった。 「もうすぐ九六歳になられるそうです」とどなたかが言うと、教室に驚きの声が上がったのだった。 「深見先生は俳人でいらっしゃるのです」と橋口先生。 「そして次の句集がまもなく出来上がるそうです」と。 「yamaokaさんのところでしょう?」と言われて、 「はいっ」って、わたしはちょっと得意そうに胸を張ったのだった。 来週早々には見本が出来上がってくる予定である。 その太極拳の友人のYさんから、 「この本、是非読んでみて」と一冊の本をいただいた。 タイトルは「幸福書房の四十年」 著者は岩楯幸雄さん。 パラパラと中をめくると、一人の本好きの人間が書店をはじめて、その書店が閉店になるまでの大変であったけれど幸福な日々を書きしるしたものらしい。 『幸福書房の四十年』(左右社刊)定価=1250円+税 友人が本と一緒に日経新聞の記事のコピーを渡してくれた。 この本については、新聞各紙に取り上げられているようである。 日経新聞の23日付けの「春秋」に紹介された記事を紹介したい。 今週の火曜日、都内で1軒の本屋が歴史を閉じた。場所は都心にも近い住宅地である代々木上原駅前。店の名前は「幸福書房」という。家族経営ながら朝8時から夜11時まで営業し、本好きや地元の常連には「欲しい本が、なぜか必ず見つかる店」として知られてきた。 脱サラしてこの店を始めた岩楯幸雄さんが、著書「幸福書房の四十年 ピカピカの本屋でなくちゃ!」の中で手法の一端を明かしてしている。卸会社が運ぶ本の定番の配本に頼らず、客の顔を思い浮かべながら独自に本を仕入れる。たとえば鉄道ファンの客は26人か27人。面白そうな鉄道の本があれば、この人たちのため棚に置く。 買う顔ぶれはわかっている。しかし、いい本が入りましたよ、などと声はかけない。何にも煩わされず「自由に気持ちを広げられるのが本屋という場所」だと信じるからだ。書棚で客と会話をするつもりで経営してきたという。そうした工夫と努力を重ねた書店ですら、活字離れという向かい風には勝てず、閉店を決めた。 最後の夜、詰めかけた客に岩楯さんは、「こんなに愛されていたとは」と声を震わせた。店に並べた本には、こんな挨拶を載せたしおりをはさんだ。「素晴らしいご縁に、心から感謝をしております。長年のご愛顧、本当にありがとうございました。幸福書房 一同」。街で育った店と客との幸福な関係が、また1つ消えた。 友人のYさんはこの「しおり」を作成したご本人である。彼女は幸福書房の常連さんだったのが、いつの間にか親しくなって顧客管理リストのお手伝いまでするようになり、すでに幸福書房の家族の一員である。そしてこの「しおり」は、パソコンのできるYさんがお客さんに気持を届けるために作ったものである。 Yさんのように、「幸福書房」を愛する人はたくさんいて、作家の林真理子さんもそのお一人である。林真理子さんと幸福書房との関係は、この本にくわしく書かれている。 わたしは一気に本書を読んでしまったのだが、はやり本屋さんと取次店との関係などが具体的にわかって勉強になった。 地元の街の人ひとりひとりのために本を売る本屋さんが消失していくということは、すなわち売る、買うという行為を通して、人間と人間が関わることのできる開かれた場がどんどん少なくなっていくことだと思う。 本を読み終えて、こんな素敵な本屋さんが閉店をしなくてはならないということ、そういう日本の文化状況を無念に思うしかない。。。。 いったいわたしたちはどこに向かっていくのだろうか。
by fragie777
| 2018-02-25 22:11
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Comments(3)
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Daxiongmao
at 2018-02-25 23:16
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yamaokaさま
この本を読了後、真っ先に、yamaokaさんにお見せしたい!と思ったんです。 早速読んで下さって、とても嬉しい。 そして、今日色々お話が出来て、ありがたかったです。 おっしゃるように、今回のことでは、様々なことを考えさせられています。 でも「人って温かいな」と思えることも沢山あり、関わらせて貰えたことに、 感謝で一杯です。 また、お話させて下さいネ。
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at 2018-02-25 23:21
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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fragie777 at 2018-02-26 00:31
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