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1月19日(金) 旧暦12月3日
新装版 高濱虚子精選句集『遠山』(深見けん二編)が出来上がってきた。 季題索引と初句索引がついたものである。 柊をさす母によりそひにけり 鷹の目の佇む人に向はざる 白雲と冬木と終にかゝはらず かわ〳〵 と大きくゆるく寒鴉 悴める手は憎しみに震へをり 羽子をつき手毬をついて恋をして 例の如く草田男年賀二日夜 「冬」の俳句をいくつか紹介した。 『句日記』を読むと、その日その日での句会の句が多く並んでいるが、時に飛躍があり、又深く沈潜する。それはまさに諸法実相をとらえた虚子の心の波の俳句と思われる。 それが「花鳥諷詠」だとあらためて思った。 深見けん二解説より。 午後よりお客さまがひとりいらっしゃった。 俳人の舘野豊さん。 もっか三森鉄治さんの遺句集をおすすめしているが、それを編集してくださっているのが舘野さんである。 亡くなった句友のために力を惜しまずにとりくんでおられる。 また、今日は評論集の原稿を持ってのご相談もあった。 「雲母」時代より書き続けておよそ30年間の評論がたまった。 時評的なものは削って、一冊にまとめることを決められたのだった。 飯田龍太論を骨子に、蛇笏等「雲母」系の俳人、そのほかに波郷など戦後俳人についてのものを収録したものである。 読みごたえのある一冊となると思う。 舘野豊さん。 「ただ髀肉の嘆をかつばかりです。」 と劉備は言った。(例の「三国志」ね) (あらまっ、わたしとおんなじ) と、まさにこれは太りつつあるわたしの嘆きとおなじではないか。。。と思ったのである。 しかし、 劉備ともあろう者が、ただ太ったと言って嘆くか。。。 うむ、おかしい。 さっそく「髀肉」を辞書でしらべたところ、「ももの肉」とある。 「髀肉(ひにく」とは、どうやら「贅肉」のことでないらしい。 しかも、すぐ横に「髀肉の嘆」という項目があるではないか。 (蜀の劉備が馬に乗って戦場に赴くことのない日がつづき、ももの肉が肥え太ったのを嘆いた故事から、)巧妙を立てたり力量を発揮したりする機会に恵まれない無念をさをいう。 ですって。 わたしの(あら、太ってしまったわ、)という嘆きとは全然ちがうことを知ったのだった。 なんということよ。。。。 「髀肉の嘆」と聞いて、すぐに「三国志」の劉備を思い浮かべることができるお方は、 なかなかの「三国志」オタクだと思います。
by fragie777
| 2018-01-19 19:55
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Comments(2)
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yamaokaさま
これは、中国語の四字成語では「髀肉復生」と言います。 字面だけだと誤解しちゃいますよね。 「噂をすれば影」は「曹操の話をすれば曹操が来る」 「三人寄れば文殊の知恵」は「三人の皮職人は諸葛亮に匹敵する」。 中国語には、三国志がしっかり根付いるんですね〜。 今年もよろしくお願いします。
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玲玲さま
さらなる深き意味というか中国語本来の言葉を教えてくださって有り難うございます。 三国志を見ていると格言だらけでびっくりしてしまいます。 諸葛亮、いよいよ登場です。 ますます目が離せません。 今年もよろしくお願いいたします。 (yamaoka)
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