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12月15日(金) 旧暦10月28日
実千両。 実は昨日14日は誕生日だった、、、 もうあまり知られたくない日となりつつある。 それでも、思いもかけない人が覚えていてくださって「おめでとう」なんて言ってくださると、なんだか嬉しい。 お誕生日が嬉しいというより、こんなyamaokaのことを覚えていてくださったんだあ、って思って嬉しくなるのかもしれない。 誕生日っていうのは誰にでもある。 すべての人に言える唯一の「おめでとう」という言葉だ。 ただ、生まれて来ただけなのに、そのことを記念して「おめでとう」って言ってもらえる、そういう日なのだ。 誰にも言ってもらえない人もいるかもしれない。 いいのよ。 誰にも言って貰えなくたって。 自分で自分に対して言ったっていいのよ。 「頑張って生きてるじゃないの、おめでとう!」って。 ところでわたしは、こういうがさつな人間なので、自分の誕生日もわすれかねない。 人に言われて、おお、そうだった!なんて思い出す。 一番ダメなヤツかもね。 ふらんす堂から、句集『恋愛病』詩集『光のため息』句集『人魚姫のトウシューズ』などを上梓されている水月りのさんから、お手紙ととも一篇の詩が送られてきた。水月りのさんは、地元の仙台で写真家や音楽家の方たちと創作活動をされており、また、俳誌「小熊座」に所属して俳句も作られている詩人かつ俳人である。 この一篇の詩を今日は紹介したい。 マリーの赤い靴 ギロチン台に忘れてきた私の首を 捜し続けてもうどれ程さまよったのか もう何百年も鏡を見ていないので 首があるのか無いのかさえもわからない 六本木森アーツセンターギャラリーでは マリー・アントワネット展が開かれていた 以前受付で私の首はありませんかと尋ねて 丁重に入場を断られた事があったので 「沈黙は金」と心に言い聞かせる そうでなくても私は失言が多かった 肖像画の中私がいた 久しぶりに私に会ったが なかなかわたしの首は見つからない 何か赤いものが見えた 死刑台に上った時に履いていた靴だった 脱ぎ落したその瞬間に拾われ ゲルノン=ランヴィル伯爵によって購入されたという でも片方しかない もう片方の靴はどうなったのだろう 懐かしい老紳士が私に近づいてきて 「もう片方は、僕が持ってます」とささやいた 死神だった 今日はこれから神楽坂でふらんす堂主催の忘年会である。 ふらんす堂の仕事にかかわっている(主に本作りの)印刷屋さん、製本屋さん、紙屋さんなどなどが集まってのものである。 ふらんす堂にとっては、よりよい仕事をするための交流の場であり、大事な忘年会である。 ほかのスタッフはそろそろ出かける支度をはじめた。 「yamaokaさんも、遅れないで来てください」と言われたところ。 待って、ブログを書いてしまうから。。。 ああ、行ってしまった。 追いかけなくては、、 でも 忘れものだけはしないように。 実は今日この「忘年会」のこと、忘れていて、出かけるような支度をしてこなかったの。 黄色の派手なセーターに黄色の靴下、薄茶色の革パン、コートはブルー、 「yamaokaさん、今日は珍しくカラフルですね」って文己さんに言われちゃった。 こんな格好で都心に向かうのはちょっと不本意なんだけど、 まっ 仕方がない。 忘れてたんだもの。 じゃ、行くわね。
by fragie777
| 2017-12-15 18:02
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