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9月30日(土) 旧暦8月11日
今日は休日。 夕方にお客さまがひとり見える。 昼過ぎにわたしは、 ひさしぶりに近くの武者小路実篤公園に足を伸ばしてみることにした。 竹の春である。 横目して明るき藪や竹の春 日野草城 水引草も綺麗である。 こちらは銀水引。 帰心とは水引草にかがむこと 櫂 未知子 「竹の春」は秋の季語であるが、秋は「竹を伐る」季節でもある。 目下すすめている「福田甲子雄全句集」に収録するものに「自句自解100句」がある。 ちょうど、その校正ゲラを読んでいるのだが、そこに収録されている句と自解を紹介したい。 竹を伐る音真青(まっさお)に雨のなか 福田甲子雄 竹を伐るのは十月が適期とされている。竹の春という季語もある通り、この季節は竹の生長期で最も質的な充実をみるので伐りごろとされているようだ。普通の樹木は、春になると生長し、秋になると衰えていくのが一般的。しかし、竹に限っては、秋に生長し春に衰えるのでまったく反対になる。それ故に、竹の秋は春の季語として、竹の春は秋の季語として歳時記に収録されている。夏炉冬扇的な匂いがあり俳句の季題としての位置づけを得たのかもしれない。春に筍が出てきて親竹の養分を吸収するので衰えるという考え方もある。私の地方では、竹は十月から十一月にかけて伐る。この時期に伐った竹は虫が入っていないといわれている。 実は前掲の句、佐渡ヶ島の旅をしたとき作ったものであるが、改めてどこで見た光景だとことわる必要もあるまい。真っ青にかがやく竹を伐る音が、雨を緑青色に染めていくようだ。(句集『青蝉』所収) 武者小路実篤公園の竹林も伐られた竹の跡が残っていた。 竹を伐る風景にわたしはまだ出くわしたことがない。 いつ伐るのだろうか。 こんど公園の管理者に聞いてみよう。
by fragie777
| 2017-09-30 16:47
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