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7月12日(水) 蓮始開(はすはじめてひらく) 旧暦閏5月19日
ブリュッセルの街の落書き。 ここ一週間ほど、お昼はお蕎麦にしている。 すると体脂肪が少しずつであるが減りだした。 2㎏ふえてしまった体重もなんと1㎏は減った。 このまま3㎏減を目指して頑張りたい。 ダイエットを目指している方、お蕎麦っていいかもよ。 でもね、 夕食をたらふく食べてしまってはダメ。 わたしなんて生パスタ一人前を三日に分けて食べてるんだから。 でもそれだけじゃないわよ、野菜をたっぷりお肉を少々はいただいています。 新刊紹介をしたい。 A5判フランス装 164頁 なかむら・てつやさんの第1詩画集『LUCE』につぐ 第2詩画集となる。 前詩集とおなじように著者による絵がたっぷりとあり画集としても楽しめる一冊である。 全部で24葉。版画、エッチング、水彩画、クレヨン画など多彩である。 こんな風に。 詩は短いものが多く、長いものも、散文詩もいくつか収録して全部で160篇。 たくさんの詩が収録されているが、どれも優しい言葉で書かれている。 本詩集の担当は、Pさん。 Pさんの好きだという詩のなかからいくつかを紹介したい。 オムライス ゆうごはんの おかずをたべたあとの こころに ごはんが たっぷり おさまっている さんざん ちらかったへやに ちょうどいいぬくもりが 足し算される ミルクティーが 話の懸け橋にぶつかりたゆたっている オムライスの時間に遅刻する きょうは土曜日で 橙色の三角旗がはためくあしたから ミラクルなボールがとんできて 七月の今頃のクレヨン 肩凝りがひどくなり 気分がすぐれずに 丸くなった鉛筆で木の葉を飛ばす 家計のはしっこから僕と 同類の人たちが 入り組んだ路地を歩いていく 切れ長の七月を ピンクの鳥が とっておきの羽根(kippu)に切り替える 暮らしはいつかまた 移り変わってゆくと 思うから けさは早めに 店先のりんごを手にとる そしてこれは、Pさんもわたしも好きな詩。 にぎやかな からだがよじれないように 湯たんぽを抱える 二月の鯨の国境に アルトの木の葉が敷かれる 「優しさで一歩を踏み出しがたい」 その心のありようが詩に読まれている。 と、Pさん。 本詩集の装丁は和兎さん。 グラシンがかかっているのですこしぼけてしまうのだが。 本詩集は前と後の見返しの色を変えてみた。 あかるい朱色系と、 落ちついたブルーグレーと。 扉。 装画をいくつか紹介したい。 絵だけ見ていくのでも楽しい。 たくさんの詩と絵による詩画集ではあるが、静けさが支配している作品集となった。 もうひとつ、詩を紹介したい。 考える人へ 願いをかなえるには 風の家来に なるのが早道 でもかけ足おそいからな 時の砂が重なって 手キズを負う頬杖は ぽきんと折れ曲がる 物思いの地平線を キリンや騎兵隊が とおっていく いつからか またたく星を きみの頬杖が支えている お客さまがひとり、午後にお見えになった。 俳人の岩淵喜代子さん。 第6句集のご相談に見えられたのである。 ご自身の句集のイメージはきちんと持っておられて、用紙などをご覧になって 「ああ、これがいいわ」とお気に召したものをさっそく決められた。 句集名は、「穀象(こくぞう)」 米を食う害虫である。 お帰りになられた後で、「穀象」をインターネットで見てみた。 いやはや、なんだか、ぞっとしない虫である。 夏の季語だ。 こういう虫を句集名とするとは俳句的であるかもしれない。 歳時記を開けば、例句も多い。 きっと岩淵さんのこの度の句集にも「穀象」のいい句があるのだと思う。 楽しみである。 岩淵喜代子さん。 俳誌「ににん」の代表者である。 「ににん」も、あと数年で20周年を迎えられるという。 「20周年がすぎたら、そろそろ……」なんておっしゃったが、溌剌としたパワーと軽快なフットワークをお持ちの方である。 25周年、30周年もさらに充実した「ににん」であることと思う。
by fragie777
| 2017-07-12 19:40
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