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7月3日(月) 旧暦閏5月10日
胡瓜の花。 この下には青々とした美味そうな胡瓜が生っていた。 去る7月1日の午後1時より千代田区紀尾井町にある維新號赤坂店にて句集『静かな時間』を上梓された山中正己さんをお祝いする会が開かれた。 担当者であるスタッフのPさんがお招きにあずかる。 山中正己さんは、「野の会」に所属されている俳人である。 この日は、「野の会」主宰の鈴木明氏をはじめ、「野の会」の皆さまがたくさん集って、山中さんを祝福されたのだった。 ご挨拶をされる山中正己さん。 みなさんお忙しいところお越し下さいましてありがとうございます。 私は「野の会」入って、俳句をやってよかったなつつくづく感じております。 第4句集『静かな時間』を出して、みなさんから過分なお褒めの言葉を頂いて、今は主宰をはじめ多くの方に佳いお話をしていただき、興奮状態です。(笑) 私は2014年の4月に句集を刊行して皆さんにお祝いしていただいて、それが最後の句集のつもりではあったんですが、できれば10年後に次の句集を出したいなと思いました。 ただ鈴木明主宰が「俺は2020年の東京オリンピックまでは頑張る」と仰って、そうすると10年後の2024年には主宰は居ないかも知れない…と(笑)思いましてね。そんなことをうっすらと思っていたら、第3句集を出した2、3年後に多くの方が次の世にお立ちになってしまったんです。これはやっぱり5年くらいで作らなくてはいけないなと思いました。 句集というのは誰のために出すかというと自分の為に出すんですね。それは自分をわかってくれる20名から30名の人に読んで頂きたいということなんです。2024年になると、もしかしたら読んで貰いたい人がいなくなっちゃうかもしれない……それで結構急いだんです 。 皆さんも、句集を来年にしようかとか、3年後にしようかとか考えている人がいらっしゃるかもしれないんですが、自分が読んで貰いたい人が生きているかなというのをよく考えてもらえればと思います。 晩年はブラームスやドボルザークのような静かな曲を聴きながら、昔はヴェートベンとかマーラーの激しいのが好きだったな、若い頃は良かったなとあの楽しい時間を思い出しながら静かに暮らす、という意味で「静かな時間」にしたんです。 そのこだわりを皆さんが理解して下さって、このまま静かな時間を続けながら、静かに俳句ファーストで生きていきたいと思います。 俳句のお仲間の伊東宏恵さんより、花束を受けられる山中正己さん。 左端は、鈴木明主宰。 鈴木主宰も、昨年9月ふらんす堂より堂々たる句集『甕』を上梓されたばかりである。 「終始笑顔の絶えないアットホームな良い会でした。」と、Pさん。 山中正己さま、 そして鈴木明主宰をはじめ「野の会」の皆さま、 ご縁をいただいておりますことを心から感謝しております。 白地着て魚のやうに生きぬるか 山中正己 キャベツ畑徴兵制が粛々くる 鈴木 明 また7月2日には詩人たちによる「野川朗読会8」が成城の成城ホールにて行われた。 ふらんす堂より詩集『暁を踏み割ってゆく』を上梓された詩人のそらしといろさんも参加され、作家の長野まゆみさんと詩人の田之倉康一さんの三人による「対話」のプログラムもあった。 ご案内をいただいていたのだが、そしてなんと長野まゆみさんが参加されるということで、心がぐっと動いたのであるが、先に約束が入っており、わたしは行くことが叶わなかったのである。 しかし、そらしといろさんからのツイッターで知ったのであるが、長野まゆみさんが「野川朗読会8」についてブログで書かれているのである。 興味のある方は→「Kotorico コトリコ」 そこで、詩集『暁を踏み割ってゆく』について、長野さんが触れられているので紹介したい。 今回は、そらしといろさんの朗読がとてもよかったです。 ご自身の最新詩集の『暁を踏み割ってゆく』から「前夜」を お読みになりました。 温い水のなかをたゆたうような声の調子でお読みになることばに 耳をかたむけておりましたら 膕に南極がある 午前四時三十七分 検温の記録 はちどろくぶのひのゆめ というところで、からだを揺さぶられるような気がしました。 わたしは「たましいレイヤード」の 脱いだあと 丁寧に畳んで箪笥へしまった僕の皮 虫が食わないよう防虫剤を入れて のところも好きです。 素晴らしい詩集です。 また、そらしといろさん自身による「野川朗読会8」のレポートがブログに書かれているので興味のある方は、是非にアクセスを。 長野まゆみファンとしては是非にお目にかかりたいような、でもなんだか気後れがしてしまうような、複雑な気持ち。 なのである。 歩いて5歩のわが家の雑木林がもう凄まじい状態になっていた。 いつも来てくれる植木屋さんが忙しくて来られないという。 枝が伸び放題に伸び、葉は生い茂りお隣さんまで侵略している。 家じゅう薄暗い。 ため息をついていると、助っ人が現れた。 新米見習い植木職人さんだ。 しかし、わたしはこの新米さんを赤ん坊の時から知っている。 息子の悪友でわが家にもよく泊まり来てはご飯を食べていた彼が、息子同様いろいろな人生の曲折を経て、植木職人になったのだ。 「どう、やってみる?」と聞いたところ、 「やります」と即答。 で、親方から一人でやってみろと言われたということで、一人で脚立をかついでやってきた。 と言ってもご近所に住んでいるので、便利でもある。 わたしは、気をつけて欲しいことだけ言って、「じゃ、お願い」と言って出かけてしまう。 翌朝みると、案外上手に刈り込んである。 そしてとうとう昨日その仕事が完了した。 土日にかけての仕事だったので、休日の息子も手伝ったらしい。と言っても素人なのであくまでアシストである。 今朝眺めてみると全体的によく出来ているではないか。 わたしはちょっと感動してしまったのだった。 今朝朝食を食べながら庭を眺めていると、庭中がさやさやと揺れている。 風が見えるのだ。 すべての樹々の葉が風に揺れて、まるで(うれしい、うれしい)と訴えているようなのだ。 昨日の朝だったろうか、面白いことがあった。 鵯が小枝を加えて飛んで来たのだが、首をかしげてウロウロしている。 (こんなはずじゃない……)という風に。 植木の手入れがはいるまえ、山鳩がやはり巣をつくっていた。しかし、すでに巣立ちが終わり大きな巣だけ残っていたということ。 わが家は鳥たちの巣作りの格好の場所だったらしい。 (あそこん家は葉がぼうぼうだから巣作りに絶好だよ)なんていう情報が鳥界隈を駆け巡っていたのかも。 ゴメン、鳥たち、 もうしばらくは巣作りはできないよ。。。
by fragie777
| 2017-07-03 18:41
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