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6月22日(木) 乃東枯(なつかれくさかるる) 旧暦5月27日
この花をみると花の首をそっとつかんでひっくり返し、わたしのヒミツを打ち明けたい衝動にかられる。 ヒミツなんてあるのかって。。。 そりゃ、あるわ。 大人だからね。。。。 今日の午前中にスタッフのPさんが宣言をした。 「田中裕明賞は、7月5日に出来上がりまーす!」 「そりゃ、すごいじゃない!快挙だね」とわたし。 やはり選考経過は早く冊子にしなくてはいけない、というわたしたちの反省が実ったかたちになった。 やるときはやるのよ! でもわたしじゃないけど。。 7月の後半に行われる「第8回田中裕明賞」の授賞式にも十分に間にあう。 今回は、応募者の人数は少なかったが、吟行会、授賞式、お祝いの会に参加してくださる応募者の方が多いことが嬉しい。 冊子を読んでから参加していただくことになるので、受賞された小津夜景さんをはじめ、応募者の方々も選考委員の方々と、あるいはお互い同士、忌憚なく話してあえる場になって欲しいと思っている。 「応募句集は十全に語られなくてはならない」という綾部仁喜先生の言葉が蘇ってくる。 応募者の方々のみならず、そこに集うひとりひとりが「俳句」に思いを巡らせ、俳句とじっくり向き合う場になれば、、、 それこそ、田中裕明賞らしいのでは。。。。 朝日新聞朝刊の文化欄の「語る」というコーナーが面白い。活躍する人たちを呼んで、話し言葉で語らせるもの。前回の和田アキ子も面白かったが、今回は作曲家でピアニストの一柳慧の今日は第4回目。きっとこのコーナーを愛読している人も多いはず。 昨日とその前は、一柳慧がアメリカの音楽家ジョン・ケージにいかに影響をうけたかについて語り、この話しも面白かったが、今日のオノ・ヨーコについてはさらに興味ふかかった。オノ・ヨーコと言えば、前衛芸術家にしてジョン・レノンの妻というのが知られたところであるが、ジョン・レノンと結婚する前は、一柳慧と結婚していた、ということは案外知られていない。それはともかくとして、一柳慧がいかにオノ・ヨーコという人間の芸術性を理解していたか、今日の新聞でわたしははじめて知った思いがした。 その部分だけ抜粋して紹介したい。タイトルは「何にも属さないのがオノ・ヨーコ」 内的な闘いを表現する彼女の作品は、アメリカのアートシーンでも特別な存在感がありました。彼女そのものがひとつのジャンルだった。もとは詩人ですが、何にも所属しないというのが、彼女自身のアイデンティティでした。 一緒にやった仕事はあまりないのですが、社会通念にとらわれず、自分の胆力で本質を見いだしていく力は魅力的でした。私も参加した2001年のトリエンナーレで、貨物列車を使った彼女の作品を見ました。人間を入れず、音だけを仕込んで、アウシュビッツに運ばれていく人たちが詰め込まれた風景を想起させた。いい発想だな、彼女らしいな、と思いました。 「社会通念にとらわれず、自分の胆力で本質を見いだしていく力」、いいなあ、「胆力」がとくに。 「胆力」は、誰にでも与えられるものじゃない。 ものに恐れず臆しない気力。度胸。と広辞苑は解説している。 わたしは丹田に力はあるけど、この「胆力」が案外ないのよね。っていうか、ほとんどない。 いま、ふっと思ったのだけど、小津夜景さんって、このオノ・ヨーコに通じる何か、があるかもしれない。 小津夜景の胆力。 なあんて、勝手なこと思って。。 昨日より夜が早くやってくるから、もう帰ろう。 昨日は帰りの道がまだ明るかったので、こんなことっていままであったかしら、 と思うくらい感激した。
by fragie777
| 2017-06-22 18:53
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