カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
外部リンク
画像一覧
|
4月29日(土) 昭和の日 旧暦4月4日
昨日出来上がってきた「ふらんす堂通信152号」。 薄いと言う勿れ。 151号が厚すぎたのである。 中身は濃いです。 今日は「船団シンポジウム」が神楽坂の日本出版クラブであり、途中からお邪魔する。 テーマは「口語の時代の俳句」 会は三つに分かれていて、 ◯シンポジウム 神野紗希(俳人)、橘 上(たちばな・じょう)(詩人・ミュージシャン)、秋月祐一(俳人・歌人)、久留島元(俳人) ◯対談 池田澄子×坪内稔典 ◯懇親会 わたしは仕事の都合上、池田さんと坪内さんの対談から参加する。 (シンポジウムは伺えずごめんなさい) ぶっつけ本番だという対談だったが、とても面白かった。 お二人とも口語で俳句を書く俳人である。 俳句を書く、ということについて、ざっくばらんに語るお二人であったが、お二人の俳句への向き合い方がはっきりと分かる対談だった。 今回の対談について「何にも用意しなくていいって言うのよ、坪内さん。ホントにいくらなんでも…」と池田さんは戸惑っておられたが、さすが坪内さんである。池田さんからは興味ふかい言葉がつぎつぎと飛び出してきたのだった。 きっと「船団」誌上に掲載されると思うので、わずかですが紹介します。 自分が知っていることは俳句に書かなくていい。自分でも知らない驚くような言葉が出て来ると嬉しい。自分でなんでこういう句ができたんだろうとびっくりするような、そんな句をつくりたい。 老いを書こうとは思わない。老いた自分が何を書くのか興味がある。 池田さんは、自分が俳句を書く、と言うこと以外はほとんど興味がない、と言い、「俳句を書くこと」が何よりも楽しいと語った。池田澄子さんは、俳句を書くということについて決してぶれない。そして人には見せない自負心がある。わたしはそれが好きである。 最近心掛けていることは、自分の本を営業して売ろうということ。以前の自分だったら恥ずかしくて出来なかったが、読者は自分で作らないと言葉は届かない。自分たちの言葉を他者に届かせるための営業努力は必要である。 坪内さんは、講演会があるとご自分の本を持っていき売ってこられるという。 「この間、講演会があったんですよ。ボク、70冊自分の本を持って行っったんですが、全部売れました」と嬉しそう。 読まれてなんぼの本である。 営業努力に脱帽である。 その坪内さんの言葉を聞きながら、池田澄子さんは、「わたしはダメ、わたしは恥ずかしい」と終始言っておられたのが面白かった。 懇親会では、ずいぶんと存じ上げている方々にお目にかかれたのだった。 全員の方の写真を撮れなくてごめんなさい。 少し紹介します。 山中正己さん(左)と坪内さん。 山中正己さんは、つい先日、句集『静かな時間』を上梓されたばかりである。 田島健一さんは、句集『ただならぬぽ』、中村安伸さんは句集『虎の夜食』を上梓されたことは記憶に新しい。 岡野泰輔さんは、句集『なめらかな世界の肉』を昨年7月に上梓された。この句集は話題を読んだ句集である。 三宅やよいさんは、つい先日「鷹女への旅」と題する三橋鷹女についての本を上梓したばかりである。 神野紗希さんたちの「口語俳句について」のシンポジウムは聞きたかったのであるが、残念だ。 俳人・鳥居真理子さんのお姿もある。 「船団」の会らしく若い方々が結構多い。 わたしは途中でカメラを落としたことも気づかず、「カメラがない、カメラがない」と言ってうろうろとしていたら中原幸子さんが見つけて下さったのだった。 わたしにはこういうことは日常茶飯であるのだが、まわりの方々は呆れたような驚いたような顔されていたのだった。 そんなことで驚いたら、yamaokaとはお付き合いできませんことよ。 急に挨拶をするように言われて、挨拶がチョー苦手なyamaokaである。 しどろもどろで、 「俳句の編集にかかわるようになってもう40年以上になります」 っていう言葉が思わず出て、その後(ええっつ!!)って自分でも驚いちゃった。 いやあ、長いだけだなあ…… 大切なことはほとんど知らないような気がする。 ああ、だから日々新鮮でいられるのかも…… って思う事にした。 ↑ 最強でしょ。 ![]()
by fragie777
| 2017-04-29 22:08
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||