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4月6日(木) 旧暦3月10日
こんな風に仙川駅前はいつも人であふれている。 今月の森山恵さんの「祈る詩」は、ジョージ・ハーバートの詩である。 17世紀の宗教詩人とある。 わたしははじめて知る詩人だった。 復活祭(イースター)の祈りの詩である。 しかし、まずはその「詩のかたち」をみていただきたい。 ちょっと驚く。 そして、イースターの美しい卵もご覧あれ。 わたしも大学時代に復活祭のときは教会で、こちらはプロテスタントであるが、子どもたちと卵つくりをしたことがある。いろんな色を塗ったり、飾ったりして楽しくワイワイと卵づくりに励んだものだ。 森山さんの解説によると「卵」は「再生」を意味するとある。おお、そうだった! 復活祭は春爛漫の季節にやってくる。 そう、わたしが住んでいた東中野の駅の土手には菜の花が咲き乱れていたのだった。 ハーバートの詩に戻ろう。 森山恵さんは、1633年に刊行されたハーバートの詩集の写真をわたしたちに紹介してくれている。 とても古くて珍しいものだ。 この詩がどんな風に組まれているかを知ることもできる。 しかも、驚くべきことに「詩のかたち」を保つために縦書きに組まれている。 「詩のかたち」もまた信仰の表れである。 森山さんはこの「詩のかたち」が蔵している深い読みへと読者を案内してくれる。 そして、この詩のかたちをくずさないようにして訳された森山さんの訳がすばらしい。 日ごろわたしたちが触れることのすくない17世紀のイギリス詩人の詩をぜひこの機会に読んでいただきたいと思う。 39歳で夭折した詩人はその後、T・S エリオットをはじめとする詩人への影響のみならず、フランスの思想家シモーヌ・ヴェイユなどにも影響を与えているようだ。 復活祭又眠らむと泣く赤児 中村草田男 これは最近刊行された『季語別中村草田男』(角川書店)よりの抄出であり、句集『大虚鳥』に収録されていたもの。 草田男は、復活祭の句をたくさん詠んでいる。
by fragie777
| 2017-04-06 19:08
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