ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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凍豆腐の伝説。

12月20日(火)  旧暦11月22日

凍豆腐の伝説。_f0071480_17095760.jpg
鎌倉・材木座海岸。
12月に遊んだ日々がもう遠いむかしのよう。


今日のお昼はお隣のセブンイレブンの味噌ラーメンを食べてみた。
とびきり美味しいくはなかったが完食した。
しかし、その後喉が無性に渇く。
お茶や水を飲んでもすぐに乾く。
ラーメンってこんなに喉が渇くものだったかしら。
久しくラーメンなるものを食していなかったので、この渇きに驚いている。
わたしの身体もちょっと驚いている感がある。
血圧もあがっちゃうぞ。
あまり若くない御仁は、コンビニのラーメンにはご注意あそばせ。






19日の毎日新聞の坪内稔典さんによる「季語刻々」は池田澄子句集『思ってます』より。

 朝晩の寒さを嘆く元気かな    池田澄子

寒さを嘆くのはまだ元気な証拠、という句。たしかにその通りかも。息も絶え絶えになると嘆くこともできないだろうから。「歎き合い鍋のしらたき掬い合い」も澄子さん。嘆くことがまるで元気のもと、という感じだ。句集『思ってます』(ふらんす堂)から引いたが、澄子さんは、「寒ければ各自我慢のうえ集合」とはっぱを掛けてもいる。






新刊紹介をしたい。

山本惠朗句集『みづほ』。

凍豆腐の伝説。_f0071480_17102735.jpg
四六判ハードカバー装。 146頁


著者の山本惠朗(やまもと・よしろう)さんは、1936年長野県生まれ、現在は東京・世田谷区在住である。長い間銀行マンとしてお仕事をされてきた方である。2004年に「狩」「三木会」(クラブ関東)に入会し、鷹羽狩行主宰に指導を受けるようになり、2009年には「瑞の会」に入会、片山由美子さん指導を受け、2010年にクラブ関東で鷹羽狩行主宰の指導を受けておられる。そもそも「三木会」というのは、財界人の人たちを中心として始まった句会である。本句集はこれまでに作られた作品を選び四季別にして収録した第1句集である。帯と序句を鷹羽狩行主宰が寄せている。

 蟬捕れぬ日は空蟬を子に与ふ
蟬が捕れなかった日のためにあらかじめ用意していたのか。さりげなく表現。

 豆飯の翡翠の玉を舌の上
初ものの豌豆の美しさを宝石色になぞらえ、舌の上で楽しんでいるところ。

 魚になりしかかいつぶり浮いて来ず
潜って魚を捕ってるのが得意な鳰。もしかしてと、童心に返り、浮くのを待っている。

俳句は”子供の心で、大人の表現”であることを、着実に実践しているのが著者である。



凍豆腐の伝説。_f0071480_17112439.jpg
 
 序句は、

 稔るほど平らとなりて稲の秋   狩行


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私の俳句づくりは、二〇〇四年の「狩」、「三木会」入会から始まりました。三木会は、狩行先生と、当時国際俳句交流協会会長の木暮剛平氏が、「俳句は初心」の人達の句会をつくろうというお考えでひらかれたと聞いています。クラブ関東に毎月第三木曜日の夕刻、多様なキャリアを持つメンバーが集まり、句会で先生のご指導をいただいた後は、会食で先生や先輩メンバーのお話を伺うまことに贅沢な時間を持ちました。この仲間では、春秋二回、鷹羽杯ゴルフ会を楽しみました。木暮さんのご健康のこともあり、三木会が解散することとなり、その機会にメンバーの句を合同句集『森』にまとめました。
三木会の解散後、片山由美子先生の「瑞の会」に一年間お世話になり、現在は、再びクラブ関東の狩行先生の句会でご指導いただいています。先生の添削、鑑賞は毎回魔術のような驚きと感動を与えて下さいます。

「あとがき」にこう書かれる山本惠朗さんである。

本句集の担当はPさん。
Pさんの好きな句をまず紹介したい。

 畑焼の匂ひをまとひ夫かへる
 声の糸引くがごとくに揚雲雀
 森の香やから松の芽の玉となり
 清水くむ手に鮮やかな葉かげかな
 蝉捕れぬ日は空蝉を子に与ふ
 夏帽子あぎとの白きひとの過ぎ
 山門に入る涼しさに迎へられ
 青田風かぜのかたちをのこしけり
 白桃の香りもろともすすりけり
 小鳥きて影を障子に映しけり
 魚になりしかかいつぶり浮いて来ず
 凍豆腐星の匂ひと思ひけり

「凍豆腐」の句はわたしも好きな句である。星の匂いっていったいどんな匂いがするのか、思ったこともなかったけれど、「凍豆腐」にその匂いがひそんでいるとは知らなかった。そう思うと凍豆腐の存在感がいっそう愛おしいものに思えてくる。そう、これは伝説としておきたい、そんなイメージのすばらしい飛躍である。子どもたちが、「凍豆腐」の地味な存在をいやがって食べないような時に、「このお豆腐はね、星の匂いがするのだよ」と秘やかに威厳をもって教えてあげる。すると子どもは、「ホント!」って目を輝かせるのだ。凍豆腐のやさしい歯ごたえを一所懸命嚼みながら「星の匂い。星の匂い」って味わうのである。

 一片の落花とみれば魚の影
 白藤に読経の声のただよへり
 菜の花や天地交はるところまで
 仏壇の鶯餅のいつ鳴くや
 青簾下ろしてよりの肘枕
 鯉のぼり目をみて話すこと教へ
 夕立のあとをとどめず丸の内
 船渡御や神はまことに重きもの
 里山のくろぐろと寄せ秋の暮
 山なみの上に白雲蕎麦の花
 盆をどり夜の更けて輪をぬけられず
 くろがねのごとき音立て木の実落つ
 門松の切り口の鋭(と)き夜明けかな
 高梁の黒光りして牡丹鍋
 初夢のぬくもりだけを残しけり
 夕時雨売子の声の高くなり

私にとって俳句は、まず言語の持つ、文化・歴史の中で豊かに育てられた意味を深く知ること、また自分の伝えたいことを言語で表現し、それを他人に鑑賞されることにより他人を知り自分自身を発見することです。そのために、句会は最高の場だと思います。十七文字の世界がかくも広く豊かなものであるとは知りませんでした。(略)
体力、知力に加え感性も次第に劣化していますが、狩行先生の句集『十六夜』の「あとがき」に記された、「加齢」を「華麗」に置きかえる気概に励まされ、今後も先生のご指導の下、句作を続けたいと思っています。

「あとがき」をふたたび紹介した。

本句集の装釘は君嶋真理子さん。

お任せということで、茶色ベースのものとなった。

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表紙は紬風の薄茶色。


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背は金泊押し。平面は空押し。


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見返しは濃茶。

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かすかに横縞がはいった用紙である。


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扉。

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花切れは茶と白のツートンカラー。


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栞紐は茶色。


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上品な渋さのある落ち着いた句集となり、著者の山本惠朗さんはとても喜ばれた。

  ビアガーデン女性の城となりにけり

かつては男性諸氏のものだったビアガーデンである。それがいまや、すっかり女性に占領されてしまった風景。「城」がいい。溌剌とした女性陣をまぶしんでいるようで、そのパワーを賛嘆しているようで、著者のフェミニストぶりが推し量られるような一句。男性だけのビアガーデンだったらこんな大らかさはないと思う。ビアガーデンにつどう男性はやっぱりどこか人生の悲哀から無縁になりきれないような。。。。。。












ええっと、ふらんす堂は22日までです。

今年はめっぽう早く冬休みに入ります。

それまでにしなくてはなならいことが山積しております。

頑張らなくては。。。






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by fragie777 | 2016-12-20 19:41 | Comments(0)


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