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12月3日(土) 旧暦11月5日
今日は美しい青空だった。 小澤實著『万太郎の一句』12月10日の句より。 枯蘆の日にかゞやけるゆくてかな 万太郎 「十二月十日――上京。電車の中にて左の一句を得る」と前書きがある。句だけを見ていると、この「日」は赤味を帯びた「夕日」のようにも思うが、前書に「上京」とあるから、それは当たらない。鎌倉から仕事のために上京するのである。午前の白く耀く「日」であると考えたほうが自然だ。敗戦の年もくれようとしている。列車の「ゆくて」の「枯蘆」を輝かしている太陽は、どこか再生の希望が感じ取れる。季語=枯蘆(冬) 本書『万太郎の一句』は好評につき何度か再版をしてきましたが、在庫の品切れとともに、POD(プリント・オン・デマンド)にて販売されています。 PODというのは、何度かこのブログでも書いてきましたが、注文が発生すると一冊より製本して販売することが可能なシステムです。 アマゾンと楽天ブックスと三省堂書店で取り扱っています。 装丁とレイアウトなどはほぼ同じ、製本スタイルがすべてペーパーバックスタイルとなります。 たとえばアマゾンの『万太郎の一句』を検索していくと、本来の本も中古価格で売られていますが、結構高い。そこに「オンデマンド ペーパバック」とあるのをクリックすると申し込むことが出来るというかたちです。 万太郎の代表句が網羅された本書をまだ読んでいないという方、是非にPODにて購入してみてくださいませ。 ということで、たまには役立つ情報をお届けしなくっちゃ。 まだまだこのPODについては知られていないので。。。。 あと最近では、有働薫著『詩人のラブレター』がkindle版となりました。 こちらは電子書籍です。 今日は「必殺営業人」のyamaokaで~す。
by fragie777
| 2016-12-03 18:09
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Comments(1)
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moriya-yamaokaさん
我が敬愛する「ふらんす堂ブログ」が、万太郎の句を取上げて下さり御禮申し上げまする。最近の緩みに緩んだ私の日々を、愛着限りなき万太郎の「わが一句」(kensuke選)に託してみました。 「敢て思ふ燈火親しむべきの候」、現實は「秋風やそのつもりなくまた眠り」 そして、炬燵に入り「冬ごもり閉ぢてはあける目なりけり」 女房が酒を運んで來て「熱燗やかがめたる背にすがる老ィ」 頼みの老妻はといへば「咳きにせく哀しき妻となりにけり」 已むを得ず「熱燗のいつ身につきし手酌かな」 たうとう「老殘のおでんの酒にかく溺れ」 万太郎と私の日常でした。「ふらんす堂ブログ」さん、達者な文章でこれからも老いたる舊友を樂しませて下さいませ。(kensuke)
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