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11月30日(水) 旧暦11月2日
11月の月末になってしまった。 午前中は銀行回り。 芝信用金庫の窓口で税金の支払いの手続きをしていると、窓口の担当女性から 「携帯、かわいいですね!」と言われた。 「ふふふ、かわいいでしょ」って胸をはったyamaokaであった。 実はここ最近、iPhone4sをiPhone7に買い替えたのである。 それがこれ。 カバーがとくにお気に入り。 iPhone4sよりずいぶん大きくなったiPhone7 でなのでまだなかなか慣れない。 このカバーを購入するとき、一緒にペリーのUSBも購入してしまったのだった。 (今度見せてあげる) さて、 新聞の記事など紹介したい。 11月28日付の毎日新聞の櫂未知子さんによる「俳句月評」にふらんす堂刊行の岸孝信句集『ジタン・カポラル』が紹介されている。角川書店刊の櫛部天思句集『天心』とともに。全文を紹介したい。 結社誌掲載の句を読むのも楽しいが、やはり一冊にまとまるとその作家の顔がはっきり見えてくる。岸孝信第一句集『ジタン・カポラル』(ふらんす堂)を楽しく読んだ。岸孝信は昭和二十三年生まれ、「鷹」(小川軽舟主宰」の同人である。 新墓にジタン・カポラル冬木の芽 書名になった句。「ジタン・カポラル」はフランスの煙草である。最初、派手な内容の句集なのかと思ったが、実際は違い、むしろ静かな文体と語彙のゆたかさが印象に残った。 かほ寄せて骨納めをりしづり雪 葉桜やページ真白き点字本 ねんねこや鈍間(のろま)色なる佐渡の海 「ねんねこ」の句の「鈍間色」は人形の顔の色に由来する青黒い色のこと。すばらしいことばの発見がある。 櫛部天思第一句集『天心』もなかなか読ませてくれる。こちらは昭和四十二年生まれ。愛媛県松山市在住で、数年前、教え子を「俳句甲子園」優勝に導いた。若くして「櫟」副主宰である。 青嶺照る雲のあはひに雲の影 野望あるごとし風船膨らませ 一月や火種のごとき嬰(やや)の糞(まり) 天職は教師と応へ蝸牛 瀬戸内海ならではの明るさ、その張りのある文体が印象的である。その中で、「天職」の句は、胸を張りつつも、「蝸牛」を配したことでちょっと恥ずかしそうに仕上がっている。楽しい。 マウンドに青空だけの子規忌かな 岸孝信 ほらごらん子規はあの星大糸瓜 櫛部天思 野球好きだった正岡子規を彷彿させる孝信の句の、現代的なからりとした味わい。天思の句の、子規のふるさとに住む人が詠んだ句ならではの親しみやすさ。同じ「子規」でも、違う作者を得ることでまったく別の表情となる。わずか十七音ながら、俳句は案外多彩である。 おなじく28日付の毎日新聞の新刊紹介には、大島史洋著『斎藤茂吉の百首』が紹介されている。 このくにの空を飛ぶとき悲しめよ南へむかふ雨夜かりがね 『赤光』から『つきかげ』まで17歌集の中から百首を分かりやすく鑑賞している。茂吉の歌の世界に親しみがわく歌人入門シリーズ②。 おなじく28日付の讀賣新聞の「枝折」には、中原道夫句集『一夜劇』が紹介されている。 マロニエは迷彩の膚葉を落とす 2013年から15年までの作句から。パリ同時テロの翌日、所用でパリに赴いた際の33句も収録。 12月の声を聞くようになってようやく、第7回「田中裕明賞」の冊子に向き合うことができるようになった。 スタッフのPさんは夕方からそのゲラに取り組んでいる。 「すごい量だなあ……、」とため息をつく。 選考会だけでも第6回の冊子のページ数に届きそうである。 なかなかはかどらないらしい。 ともかくなんとかそれも進めなくてはいけない。 激務の12月になりそうである。 今日はスタッフの文己さんが書店営業に行く。 じつは神保町にある三省堂さんからすこし前に電話を貰った。 「詩歌の棚を充実させたいのですが、ふらんす堂さんの本も置かせてください」 「それは願ってもないこと。よろしくお願いします」 三省堂の書店員さんのお話によると、お客様が本を買いに見えられて、 「ふらんす堂さんの本はないのですか?」と聞かれたのだそうだ。 なんとすばらしいお客さま。 有難うございます! そこでその書店スタッフさんは、慌ててふらんす堂の本もいろいろと仕入れてくれたのである。 さっそくに文己さんが営業に行ってみる。 詩歌の棚が充実している三省堂書店。 野村喜和夫さんの『閏秒のなかで、ふたりで』もある。 かなりふらんす堂刊行の本ばかりである。 嬉しいこと この近くにお住まいの皆さまは是非に立ち寄ってみてくださいませ。
by fragie777
| 2016-11-30 19:19
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Comments(2)
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by
kensuke
at 2016-11-30 20:24
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moriya-yamaokaさん
書店に御社の本が竝んで「ふらんす堂繁盛記」ですね。「今やかの三つの書店にふらんす堂そぞろに胸の打ち騒ぐかな」勿論、本歌とりの盗り過ぎでした。元歌は「今やかの三つのベースに人滿ちてそぞろに胸の打ち騒ぐかな」(子規) 働き過ぎにご注意。私は大學を停年退職した途端に怠け者になり、居眠りばかりしてゐます。 「無爲にして海鼠一萬八千歳」(子規)の心境に憧れてゐます。 尤も、吞み助の私には、なまこは酒の肴に宜しい。「これはまあかういふおもむきのもの海鼠かな」(骨董の青山二郎)味を骨董評價で表現して、この句絶品かと存じます。 from your old friend, kensuke
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fragie777 at 2016-12-02 19:39
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