カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
外部リンク
画像一覧
|
11月2日(水) 楓蔦黄(もみじつたきばむ) 旧暦10月3日
今日はかなり寒い朝となった。 わたしはがさごそと部屋の隅に置きっぱなしになっていたホッカイロの箱に手を突っ込んで、その中の一枚を取り出した。 そしてぺたっと貼り付けた。 どこにって? 風門(ふうもん)にである。 背中の肩甲骨の間にあるツボで、風邪の入口と言われているところ。 ここをでっかいホッカイロで封印してやった。 ふふふふ、風邪め、ざまあ見ろ。 ということで、今日も元気なyamaokaである。 昨日いらして下さったお客さまは、福島せいぎさんと吉美さんご夫妻である。 徳島市よりはるばる奥さまの吉美さんの第一句集の刊行の相談にお立ち寄りくださった。 福島せいぎさんは、俳句誌「なると」を主宰し、また俳誌「万象」の同人代表をつとめておられる俳人である。「万象」は、瀧沢伊代次が創刊し、沢木欣一を師系とする俳誌である。その「万象」の大会がありご上京されたのである。 句集刊行に消極的な奥さまを説得し、この度上梓の運びとなったのである。 ふらんす堂の本を好きだという吉美夫人のために、奥さまにかわって熱心にお話をすすめて下さった。 いろんな句集をご覧になられて、造本、装丁のイメージを決められたのだった。 徳島県は、四国のなかで一番俳句結社誌が多く、俳句が盛んであるということを伺った。 愛媛県ではなく、徳島県であるというのが意外だった。 「愛媛県には温泉(道後温泉)があるんです。四国で唯一です、温泉のある県は」とすこし悔しそうな福島せいぎさん。 お話のはしばしに徳島をこよなく愛するお方であることが垣間見えた。 また、真言宗の歴史あるお寺のご住職でもあるということ。 打ち合せのあとは、飛行機で徳島へお帰りになるということで、お忙しい日々をぬってのご来社だった。 そして今日は、鈴木すぐる、征子ご夫妻がご来社された。 鈴木すぐるさんは、2011年にふらんす堂より第二句集『名草の芽』を上梓されている。 俳誌「雨蛙」を主宰され、「花鳥来」「天為」の同人である。 征子夫人も同じ結社に所属し、ともに俳句を作られている。 この度、征子夫人が第一句集を刊行されることになり、打ち合せにご来社下さったのだ。 「花鳥来」の深見けん二主宰のおすすめもあって句集刊行を決意されたということ、選句もすでにいただいて、今日は装丁や造本の打ち合せである。 いろんな本をご覧になり、結局ご主人の鈴木すぐるさんの第二句集『名草の芽』と同じフランス装にということになった。 少し前にご病気をされた鈴木すぐるさんであったが、お元気をとりもどしつつある。 ご心配をされた征子夫人も、すぐるさんが健康を取り戻したのを機に句集上梓の決心がついたということで、お二人の晴れやかな笑顔が印象的だった。 打ち合せのあとは、武者小路実篤公園に向われたたのだった。 昨日、今日とご夫妻のお客さまがいらっしゃったが、皆さん口を揃えておっしゃることは、「仙川はいい街ですね」ということである。 「そうでしょう!」と、 わたしもつい力をこめて自慢してしまう。 ところで、 「仙川という街の由来は?」と鈴木すぐるさんに尋ねられた。 「仙川という川が流れているんです」と申し上げたのだが、どうやらそれでは納得していただけない様子。 「し、しらべてみます」とお答えしたのだが、はて、、、 どうにか「川の仙川の名前の由来は」わかった。 とあり、「千釜」が「仙川」になったということらしい。 流域に仙人が住んでいたというのも面白い。 町の名前は「せんがわ」と発音するが、川の名前は正式には「せんかわ」ということ。 水の豊かな土地であるのかもしれない。 新刊を紹介しなくてはいけないのだが、ためてしまった。 いろいろと忙しくイベントも多く、落ち着かない日々である。 宿題をためてしまった子どものような感じ。 新刊の小津夜景句集『フラワーズ・カンフー』は、まだ紹介できてないのだけど、すばらしく好評で初版は品切れ、すでに再版が決定し10日は出来上がる予定である。 予約の皆さま、もう少しお待ちくださいませ。 興味をもたれた方も是非にお読みくださいませ。
by fragie777
| 2016-11-02 19:10
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||