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8月4日(木) 旧暦7月2日
あまりにもはなやかな黄色で遠くから呼ばれているようだ。 実も立派。 3年以上をかけて「鷹羽狩行俳句集成」に取り組んでいるが、その句数があまりにも膨大な故、なかなかはかどらない。ただでさえ忙しい鷹羽先生なのに、芸術院賞を受賞されたりしていよいよご多忙のご様子である。いくつかのゲラがお手元にあるはずなのであるが、なかなか戻ってこない。ほかの仕事のことでお電話をいただくと、「毎日10ページずつ見てます」というお言葉。昨日、「やっと初句索引が見終わりました」というお電話をいただいた。 「いやあ、もうこれは誤植があっても仕方ないね、目をつぶりましょう」なんておっしゃる。そういうことにはとても厳しい方なのに。わたしは思わず、「ええっ、そんな……いいんですか」と申し上げると、「鬼の狩行ではなく仏の狩行になりました」と笑う。つまりそれほどこの「集成」は膨大で見ても見ても見尽くすことができない、そんな感じなのだ。 しかし、全句集のように著者がすでにこの世にいない、というのではないので、いろんな問題点を伺い解答をいただくことができる。その辺は有難い。ただ、困ったことには、常に完全を求める俳人鷹羽狩行であるので、いままでの作品を添削したくなってしまうことだ。わたしたち編集者は初版本はできるだけ原形のままに、と思うのだが、鷹羽先生はどんどんお直しになりたいらしい。「これ表現としておかしいよ」「先生、ダメです!このままに」というやり取りが何度なされたか分からない。鷹羽先生には、常に自身を更新していこうといこうとするあっぱれなほどの作家魂があるのだが、過去のものは過去のままに、それが作家の軌跡であるし、それが作家を語る資料となるのだから、というのはわたしたち編集者の言い分だ。そのせめぎ合いの中で仕事をすることも実は楽しい。 今日はゲラを鷹羽狩行先生がお住まいになる日吉までいただきに行って来たのであった。 「写真を撮らせてくださいませ」と申し上げたら、「髪がみだれちゃったよ。」とおっしゃっりながら櫛を取り出し、トイレに立って髪を整えて来られたのであった。 打ち合せを終えて見上げた日吉駅の空。 そして、今日はお客さまがひとり見えられた。 (わたしはあいにく留守でお目にかかることができなかった) 実はいらっしゃる前に、お客さまは男なんだろうか女なんだろうか、と話題になった。 わたしは、メールでのやりとりの礼儀正しさや丁寧な言葉使いからきっと女性だろうって言っていた。 スタッフのPさんは、その人の作品を読んで「男じゃないでしょうか」という判断だった。 いらした方は、矢口晃(やぐち・こう)さん。 俳誌「銀化」(中原道夫主宰)に所属しておられるお若い俳人だ。 第一句集を刊行すべく、句稿を持ってご来社くださったのだ。 で、 男性だった。(Pサンの勝ち) 矢口さんは、高校生の時から俳句を作って来られた方だ。 高校2年生の時に、俳句・短歌・詩のコンクールに応募して俳句で入選をし、その翌年の高校3年生の時には同じコンクールで特選をとられたという。 その時に選者の方から「結社に入って勉強をした方がいい」とアドバイスを受けたことがきっかけで、藤田湘子の選に心が引かれ、「鷹」に入会、当時は最年少であったため、湘子に随分可愛がられたとおっしゃっていた。 湘子が亡くなったあとは「銀化」に入会し、中原道夫の選をうけて現在に至っているとのこと。 矢口さんがPさんに語ったことには、 「「鷹」の皆さんには不義理をしてしまった。申し訳ないことをしてしまった」と盛んにおっしゃっていたということだ。 「選を受ける」ということをとても大切にされている方だと思いました。とはPさんの言葉。 句集のタイトルは決まっているが、いまのところはまだ内緒にということであった。 36歳にして俳歴15年であるという矢口晃さん。 お顔のお写真もダメということなので、男性の若い俳人のかたとだけ申し上げておきます。 わたしはお会いしたかったな。。。。 仙川にも「ラーメン二郎」(というラーメン屋さん)がある。 男性に人気のラーメン店である。 わたしは一度食べたことがあるが、そうね、まずくはなかったが、あの列に並んで食べるほどの執着はない。食べている女子はほとんど見当たらない。 いやいや、ラーメン二郎の話しをするんじゃなかった。 じつは、ラーメン二郎のあたりに「ピカチュウ」がいるらしいっていう情報を手に入れた。 今日は帰りがけに「ラーメン二郎」のあたりをウロウロとしようかと思っているのよ。 いいおばさんが、何やってんだろうってふっと思うけど、 でも結構楽しいわよ。 明日は新刊紹介をいたします。
by fragie777
| 2016-08-04 19:42
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Comments(2)
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