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3月16日(水) 旧暦2月8日 モダンな建物だ。 ちなみに、この詩は、 月夜の晩に、拾つたボタンは どうしてそれが、捨てられようか? 「月夜の浜辺」より この詩は「月夜の浜辺」の最後の行であるが、ふらんす堂刊行のBL萌詩アンソロジー『詩の向こうで、僕らはそっと手をつなぐ。』にも収録されているものだ。 中原中也記念館には豊富な資料があって、初版本なども目にすることができた。 本来なら一日をかけてゆっくり過ごしたいところだった。 今日は花粉がたくさん飛ぶ一日になるとテレビで言っていた。 (正しくは、テレビの天気予報でだが、、、テレビに口があるわけない。) 花粉症でないわたしもどこか、へン。 急に咳き込んだり、鼻水が出たり、鼻がむず痒かったり、 しかし、これは一時的なもの、 断じて花粉症ではない。 午前中にお客さまがふたり見えられた。 俳人の大石香代子さんと横田純子さん。 大石香代子さんは、昨年ふらんす堂より句集『鳥風』を上梓され好評だった。 大石さんが所属する俳誌「鷹」3月号では、特集が組まれて岸孝信さんの句集評と大石さんへのインタビューが載っている。一部分のみ紹介したい。タイトルは「大きな空間を」。 選句で心がけた点は?という質問に、 ―この句集には時間性を持たせたいと思っていました。そういう面が出ている句は自分でも愛着がありましたし、残すようにしました。タイトルは二、三年前には決まっていましたので、鳥の句は出来の如何にかかわらず句集の中で柱になっていくなかと思い、割と多めに残しました。 読んでくれた方からの指摘で気付いたのですが、蝶の句も多いんです。意識したわけではありませんでしたが、やはり季語も、時間性を感じさせるものを多く残したのだと思います。 今後の課題は何ですか? ―俳句では、日本の古い文化に基づくものは多いですが、取り込んできた西洋の文化はあまり詠まれていない。そこに俳句のまだ開かれていない沃野があるんじゃないかという気がしています。(略) 自由になる時間もできましたから、もっと外に出て、風景を詠むことから始めていきたい。そこから先へ進んだ、大きな空間の顕れた句が生まれればと願っています。 第4句集にむけて、新しいヴィジョンの下に抱負を語る大石香代子さんである。 今日、ご一緒に来られた横田純子さんは、大石香代子さんが20年来個人的に句のご指導をされてきた方であるとのこと。 身体が弱く、句会に出ることがなかなか叶わない横田さんは通信添削を通して俳句を勉強されてきた。俳句をつくると大石さんに郵送しその都度懇切な添削をうけた。そのやりとりが20年も続き、来年1月のご主人の3回忌までに句集を上梓することをきめられたのだった。 ふらんす堂の目の前にある桐朋学園の門のところで。 うしろの花は寒緋桜。 「今回、作品をまとめて読ませてもらってわかったのですが、横田さんの句は、わたしたちのように句会で鍛えられてきた人とは違う味わいがあるんです。」と大石香代子さん。 「20年間にいつのまにか俳句がたまってしまいました。」と横田純子さん。 ここまで書いてきてくしゃみがやたらと出る。 しかし、これは単なるくしゃみである。 言っておきますが、 違います。 アレとは。 ぜったいに。。。。 中原中也。 この目……。
by fragie777
| 2016-03-16 19:27
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