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1月13日(水)
近所の空き地に初霜が降りた。 一面真っ白に見えるけれど、、、、 「ふらんす堂通信」の編集の真っ最中。 助っ人愛さんも朝から出社していまもなお校正に取り組んでいる。 緑さんはここんとこ残業つづきで頑張っている。 いま「コラム」のゲラがあがってきた。 「君嶋さん、相変わらずイラストうまいわねえ!」と思わず叫んでしまった。 好きな動物となったわたしたちスタッフが勢揃いして「凧揚げ」をしている。なかなか壮観である。 その凧にはわたしたちの今年の目標を象徴する「字」が一字書かれている。 それぞれがどんな「字」に思いを籠めたか、楽しみにしていただきたい。 昨日の京王プラザでの俳人協会の新年会のときのこと、 ご挨拶をうかがいながら、わたしは自分のまわりをぐるりと見渡した。 うしろを見ると、こちらに笑いかけているまん丸ほっぺの太めのおばさんがいる。 (誰だろう?見かけない顔だな)っていっしゅん思ったその直後、それはほかでもない壁の鏡に映った自分の姿だった。 ぎょっとした。 まさかあれほど顔も身体もマルマルとしているとは。。。。。 かなりショックだった。 いまコラムのゲラを前にしてどうして「痩」を目標にしなかったんだろうって悔やんでいる。 お客さまがお二人いらっしゃった。 句稿を持って前田地子(くにこ)さんがご息女の藤田恵美さんとともにご来社くださったのである。 前田さんは、俳誌「澤」(小澤實主宰)に所属する俳人である。 最初は三橋年敏雄に師事し八年間その指導を受け、敏雄亡きあとは小澤實主宰の下で俳句を学んでおられる。 20年以上にわたる作品を厳選してこの度第一句集を刊行される予定である。 「喘息の持病があり大分苦しみましたが、おかげさまでずいぶん良くなりました。俳句ももう止めるなんて、何度も言ったりしてきましたが、小澤主宰や句友に励まされてなんとかここまで来られました」と前田地子さん。 お隣でお嬢さんの藤田恵美さんがニコニコとうなずきながら聞いておられる。 お身体の弱いお母さまを案じて、付き添って来てくださったのだ。 今日はいろんな句集をご覧になりながら造本や装丁をお決めになられて帰られたのだった。 昨日の「増殖する歳時記」は、土肥あき子さんによって藺草慶子句集『櫻翳』より。 もつと軽くもつと軽くと枯蓮 藺草慶子 緑あふれる蓮の葉、高貴で香しい蓮の花の時期を通り過ぎ、蓮の骨ともいわれる枯蓮は、耐えがたい哀れを詠むのが倣いである。ところが掲句は一転して、蓮は枯れることでもっと軽くなろうとしているのだと見る。日にさらされ尽くした蓮は、風に触れ合う音さえも軽やかである。それはまるで植物としての使命を終えたのちに訪れる幸福な時間にも思われる。黄金色に輝く杖となった蓮の「もっと軽くもっと軽く」のつぶやきは、日のぬくみとともに作者の胸の奥にも伝わっているのだろう。『櫻翳』(2015)所収。
by fragie777
| 2016-01-13 19:36
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