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12月29日(火)
12月の半ばに琵琶湖の水郷めぐりをしたときの風景である。 湖は凪ぎ光りはふりそそぎ、すばらしい一日だった。 2016年になって、わたしはこの光景を幾たび思い出すことがあろうか。。。 旅の記憶はわたしの脳細胞に吸収されるとばらばらな破片となってやがて溶解していく。 要するにおおかた忘れてしまうっていうことなのよ。 ともに旅をした友人たちにいつも呆れられる。 今日は2015年の最後の燃えるゴミを出した。 家中のゴミをかき集め袋の口をたんねんにしばり心を込めて出した。 だからといって来たるべき2016年が祝福されるものであるとは限らない。 今日の「増殖する歳時記」は、土肥あき子さんによって、富樫均句集『風に鹿』より。 一日の終ひの寝息蜜柑剥く 富樫均 寝息はもちろん作者のものではなく、家族の誰かのもの。おそらく、子どもの健やかな寝息を確認したあとの、夫婦におとずれた心休まる時間だろう。蜜柑の清冽な香りと、元気や活気を感じさせる色彩が、家族とともに今、幸せなひとこまを過ごしていることを実感する。今年もあと数日。一日のおしまいが、一年のおしまいとなる日も近い。おだやかな一年を過ごせたことに感謝しつつ、またひとつ蜜柑に爪を立て、幸せな時間を堪能する。『風に鹿』(2006)所収。 夕方やっとカットの予約をすることができた。 明日の午前中である。 ここ数日、仁平勝さんの俳句がわたしの心を支配していた。 数へ日のどこに床屋を入れようか 仁平 勝 ああ、 やっと、 頭をかるくすることができる。
by fragie777
| 2015-12-29 18:51
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