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12月18日(金) 11月8日
![]() すっかり遅くなってしまった。 今日は詩集『07.03.15.00』を上梓した鳥居万由実さんがいらしてくださった。 前々からこの詩集についてインタビューをさせていただくことになっていたのである。 夕方の5時から約6時半まで、この詩集について語ってくださった。 このインタビューについて後日、このブログで詳細に紹介をするつもりである。 インタビュー終了後、詩人の杉本徹さんと本詩集にことばを寄せられた詩人の野村喜和夫さんが仙川におみえになって、鳥居さんの詩集の刊行をお祝いする会を開いたのだった。 ![]() ![]() 野村喜和夫さんは大学で詩学を教えておられるという。 「50人ほどの学生を教えているのですが、ほとんどの生徒が寝ているか携帯をいじっているかですね。詩の興味をもつ生徒は100人に一人いればいいでしょうか」と野村さん。 一方、鳥居万由実さんは、早稲田大学の文学部を卒業してから一ツ橋大学の大学院でジョルジュ・バタイユを研究し、その後就職さらに再び大学院の試験を受け今年の4月から東京大学の大学院で詩を研究しているという学ぶことに熱心な詩人だ。ふらんす堂からは第一詩集『遠さについて』を2008年に上梓されている。 野村喜和夫さんは、この『遠さについて』を高く評価されこんどのあたらしい詩集『07.03.15.00』に言葉を寄せられたのだった。 鳥居さんは、昨日ご来社された高柳克弘さんとは大学を同じくし、お互い知り合いであるという。 詩人の小笠原鳥類さんや岸田将幸さんとも大学をおなじくするほぼ同世代の詩人たちである。 杉本徹さんを交えての会話では、俳句の話にもおよび、どんな俳人のどんな句が好きか、という会話となった。 「ぼくは、なんと言っても原石鼎の〈頂上や殊に野菊の吹かれ居り〉ですね」と杉本徹さん。 野村喜和夫さんはもうすぐ刊行になる新詩集に、ある一句をテーマにして書いた詩が収録されているとおっしゃる。 その俳句がやはり石鼎であるという。 それが、 秋風や模様のちがふ皿二つ 原 石鼎 詩人たちは原石鼎が好きだなあ。もっともこの〈秋風〉の句はわたしも好きである。 何も語っていないところがいい。 今日の「船団ホームページ 今日の一句」の一句は、石田郷子句集『草の王』 おみかんと言ひて置きたる辞書の上 石田郷子 句集『草の王』(ふらんす堂)から。一つの場面を少し古い言葉を使って鮮明に切り取っている。その少し古い言葉は「おみかん」。季語でもあるが、この句ではこの言葉が絶妙の働きをしてある女性の存在をありありと示す。母、姉か妹、妻、恋人、叔母…。読者によって思い浮かぶ人物はことなるが、いろんな読みを誘うところが巧み。 中原幸子さんら佛教大学院生を核にした雑誌「子規・漱石研究」第6号が出た。北野元生さんの三鬼句の鑑賞、長沼佐智さんの「良寛の存疑句」、中原さんの「龍之介の俳句」、星河ひかるさんの「細見綾子の俳句」などが載っている。 眠くなってしまった。 さっきからおおあくびを6回している。 このままベッドに倒れこみたいところだか、やっぱり一風呂浴びよう。 そして気分さっぱりとしてから寝よう。 それにしてもわたしのパスネット どこに行ってしまったんだろう。
by fragie777
| 2015-12-18 23:52
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