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12月9日(水) 旧暦10月28日
![]() 風邪はどうやら抜けたようだ。 いや、薬で抑えているのかもしれない。 油断はならぬ。 今日は午前中をたっぷりと休んで午後からの出勤である。 たまにはこういう日もあっていいものよね、と思いながら仕事場にむかう車のアクセルを踏んだ。 景気よく発進したところ、ググググウッ―とすさまじい音がして車がおどるように進みにくくなった。 なんじゃあ、これわああっとブレーキを踏んだ。 バトミントンをしていたお隣の父子がわたしと車を見た。 そしてつかさず若いお父さんが寄ってきて、車から降りたわたしに 「何か挟まってますよ」という。 見るとすさまじいものが挟まっている。 車庫の段差プレートをそのままひきずる形で発進してしまったのだ。 「どうしよう~~」わたしは泣かんばかり。 お隣のご主人が早々にたすけてくれた。 ハンドルを握るわたしに、「もう少しバックして」「今度はちょっと前進して」と何度も丁寧に指示をだし、そのプレートをえいやっと車の間から引き出して、もとのところへ納めてくれたのだった。 こうしてわたしは窮地を脱した。 (アリガテー)心からそう思った。 一部始終をお隣の小学生の男の子が驚いたように見ていた。 わたしは車から降りてお父さんと子どもに深々とお辞儀をしお礼を言ったのだった。 あの親子がそとでバトミントンをしていなかったら、わたしと車は道の真ん中で立ち往生し、交通妨害で多くの車に迷惑をかけていたかもしれないのだ。 ひょっとしたら、 あのショックでわたしの風邪は吹き飛んでしまったかもしれない。 讀賣新聞の長谷川櫂さんによる「四季」はひきつづき矢島渚男句集『冬青集』より。 にんげんは面白いかと冬の猫 矢島渚男 戦争もテロも人間のやることことは、それを正当化する大義名分がつきまとう。動物の世界は食うか食われるか、これでおしまい。眠い目をあけて厄介な人間界を一瞥する猫。猫族の世界もそれほど面白くはないのだ。大親分の風格があり。 過ぎし日のやうに雪降る積りそむ 矢島渚男 降る雪は追憶を誘う。いつのことだったか、あの日も今日のように雪が降りはじめた。読んでいるうちに不思議な感覚に襲われる句である。過ぎ去ったその日にいるような気がしてくる。雪の降りつづく追憶の小道をだどるように。
by fragie777
| 2015-12-09 19:40
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