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11月15日(日) 七五三 旧暦10月4日
この実の赤は強烈だ。 七五三しつかりバスにつかまつて 綾部仁喜 「七五三」の支度を整えた子どもと同じバスに乗り合わせたのであろう。ほのぼのとした車内の雰囲気を伝えているのは「しつかりバスにつかまつて」というフレーズである。子どもにそのまま呼びかけているような柔和な調べで、親しみやすい。 「七五三」は「髪置」「袴着」「帯解」といった古典的関連季語のある行事。掲出句は「子どもの成長を願う」という季語の本意が、口語表現や「バス」という日常的なものによって生かされて新しみが出た。 (七五三= 冬) 藤本美和子著『綾部仁喜の百句』より。 今日は七五三である。 あたたかな小春日和の七五三となった。 しかし、わたしはまだ七五三の姿をひとりも見ていない。 残念である。 わたしもかつて七五三をやった。 七歳のときのひどく不細工な写真がある。 女子としては打ちのめされて立ち上がれないくらい不器量なんだけど、 いやあ、 頑張って今日まで素敵(?)に生きてきたもんだと、自分を誉めてやりたい。 (結構ナルシストかもよ。わ・た・し。) フッフッフッ←不適な笑い 「俳句αあるふぁ」12・1月号では、ふらんす堂の句集が二冊紹介されている。 まず、大串章句集『海路』。 神官の子が神木の実を拾ふ 冷たき手つつみ泣く子を励ませり 整然と虹の原理を説く子かな 本書は創刊25周年を迎えた「百鳥」を主宰し、昨年喜寿を迎えた著者の第七句集。平成21年から26年までの作品を収録している。 身近なところに題材を置きつつ、その詠みぶりは自在である。素朴でおおらかな言葉づかいの中に深いところを探るような鋭い視線を感じる。 戦後70年ということで「あとがき」に自身の戦争体験に触れる。その悲惨な経験に照り返されるように本書の作品が生まれたことを思うと、本当に大事なことを改めて考えさせられる。 もう一冊は、石田郷子句集『草の王』』。 花エリカ悼み心の突然に 白髪を連ねてゆきぬ草の王 樟の中を冬日がとほりけり 本書は著者の第三句集。シンプルな言葉で書かれた静かな調べは、雑然とした都会で暮らす読者の昂ぶった気持をそっと慰めてくれる。 「あとがき」によれば、「東京・立川から、奥武蔵・旧名栗村へ転居」とある。本書を読むとその暮らしぶりが窺えるが、かといって自然一辺倒ということでもない。自然に同化した暮らしから生まれた作品からは、むしろ人間的な響きがそこはかとなく伝わってくる。「草の王」は春に咲く清楚な黄色い花の名前で、本書のイメージに大変ふさわしい。 午後3時半以降より仕事場にて仕事をしているが、暖かな一日も夕方にはさすがに冷え込んでくる。 今日はこれから「島忠」に行って、猫用ほかほかカーペットを買いにいくつもり。 わが家にいる猫たちはもう若くない。 特にヤマトはもうたいした老嬢である。 彼女にそのカーペットを進呈しようというもの。
by fragie777
| 2015-11-15 17:31
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