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9月16日(水) 旧暦8月4日
目立たない花であるので通りすぎてしまうことが多い。 水引の好む暗さのありにけり 西村和子 『自句自解シリーズベスト100 西村和子』がまもなく出来上がってくる。 何度もお問い合わせをいただき、待っておられた方も多いと思う。 いよいよお手元に届きます! と同時に『和田悟朗ベスト100』もすこし遅れて刊行になる予定だ。 このシリーズは人気があり、すでに品切れとなってしまっているものもある。 自身の俳句をどう鑑賞するか。 それぞれの個性が光る自句自解である。 西村和子さんによる自句自解ば、「俳句を学ぶ、ということはどういうことか」が自身の体験を通して、明確に語られている。 結社とは何か、師とは、句会とは、読んでいくとその答えがすっきりとわかってくる優れた入門書だ。 昨日の毎日新聞の坪内稔典さんによる「季語刻々」は、滝本香世句集『待合室』より。 百歳の耳を診てゐる秋日かな 滝本香世 「診てゐる」は診療している。100歳の人の耳って、どんなになっているのか。この句の主人公は興味津々、耳をのぞいている。森の奥みたい、それとも海底?いや、風雨にさらされた貝殻? 作者は私の近所の耳鼻咽喉科の医師である。時折、近所の会と称しておしゃべりの会を持つ。句集『待合室』から引いた。 今日の讀賣新聞の長谷川櫂さんによる「四季」は、大串章句集『海路』より。 旅の夜のふるさと近き温め酒 大串 章 作者は故郷佐賀をこよなく愛する人である。この句はやや搦め手から詠む佐賀への愛の一句。今は秋の夜、旅の宿にいるのだが、近いというだけで故郷の地熱を感じている。温め酒のせいにしているけれども。句集『海路』から。 今日は、先週間違えて行ってしまった整形外科に行く日であった。 しかし、予約時間までわたしはそのことをすっかり忘れていた。 iPhoneが鳴った。 (なんだ?) 病院名と時間がある。 (あらら、いやだあ!!!) ということで、またもやわたしは病院に向けて、車をすっ飛ばすことになったのだった。 iPhoneが教えてくれなかったら、わたしは忘れて出社し仕事をしていたと思う。 どうしてわたしの生活はかくも綱渡りなんだろう。。。。 つくづくとため息をついた。 でも、 不思議と帳尻が合うのよね、これが。 病院に行ったらすぐに名前を呼ばれたのだ。 待ちもしないでセーフである。 いい加減さが支配するわたしの人生であるが、これまでなんとか無傷でやってきた。 なにかの采配を感じる。 「只目前の理をもて推すべからず」 最近読んだ本のなかの気に入った一節である。 どこかふか~い条理によって促されている、ということだろうか。 と勝手に解釈してみたものの、 引用として適切か!? まっ、いいや。
by fragie777
| 2015-09-16 18:42
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