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9月3日(木) 迢空忌 旧暦7月22日
この塩辛蜻蛉の写真は、別の角度ものものを二度ほどこのブログに載せたが、わたしはこのアングルのものが一番気に入っている。 ズームで撮ったものではない。 少しも逃げようとしない蜻蛉をカメラをできるかぎり近づけて撮ったもの。 蜻蛉とわたしがにらめっこをするかたちとなった。 こんな風に真正面から虫と眼をあわすことはなかなかない。 こうして見ていると 彼らが生きる世界の広さが見えてくる。 わたしはこの蜻蛉の複眼にいったいどう映っているんだろうか。 今日も校了につぐ校了で、息をつくヒマもないほどだった。 だからこういう日は、映画の話でもしてみたい。 すこし前であるが、面白い映画をDVDで観た。 この世に100冊しか存在しない本に出会い、人生を変えていく初老の男の話である。 タイトルはリスボンに誘われて。 地味な映画だが、いい映画だった。 自費出版された小さな一冊の本が、ある男に見出される。 その一冊に魂を揺さぶられた男は、教職の仕事をなげうって、著者の心の軌跡をたどるための旅へとかりたてられていく。 やがてその本を残した著者は若くして死に、すでにこの世にいないことを彼は知る。 一冊の小さな本によって人生を変えてゆく男の物語だ。 初老の高校教師を演じたジェレミー・アイアンズがすごくいい。 やがて男は、著者のアマデウが本を著した理由を見出していく。 わたしが好きな場面を紹介したい。 「自分自身への旅」 それがこの一冊の本だったのだ。 アマデウにこの言葉を言わせるための、映画「リスボンに誘われて」だったのではないだろうか。 明日は新刊紹介をいたします。
by fragie777
| 2015-09-03 18:37
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Comments(2)
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蓬
at 2015-09-05 22:18
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yamaokaさま。
「リスボンに誘われて」を観ました。胸に沁みるいい映画でした。こちらで教えていただかなければ出逢うことのない映画だったかもしれません。ありがとうございます。 自分自身への旅・・・。この言葉を反芻しています。
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fragie777 at 2015-09-05 22:48
蓬さま
ご覧になられたのですね。 嬉しいです。 実は大分前といっても7月ごろだったと思いますが、に見て忘れていたのを再び思い出してブログに書いたのでした。 自分で書きながら、やはりいい映画と思いました。 コメント、嬉しいです。 (yamaoka)
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