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7月30日(木) 旧暦6月15日
![]() ふらんす堂の玄関をはいるとすぐ眼のまえに木造りの書棚がならぶ。 白く塗られているのでそれほど威圧感はないが、なかなかがっしりとした作り付けの本棚である。 こんな風に。 ![]() 七本の書棚があって、すべてに有元利夫のエッチングがふたつずつ飾られている。 (これは本物ではなく、有元の画集の頁を額装したものである) あまりにも静かなものなので、有元の絵であることに気づく人は少ない。 この書棚には、ふらんす堂のこれまでの刊行書籍がすべて所蔵されているのである。 ![]() ![]() この資料本の書棚にインディックスがつけられた。 スタッフの文己さんがつけてくれたのだ。 ![]() こんな風に。 いいでしょ。 ![]() これでいっぺんに捜しやすくなった。 ![]() これは、後藤比奈夫先生より贈られたものである。 女手に社運華やぐ涼しさよ 比奈夫 わたしたちはいつも励まされている。 今日の「増殖する歳時記」は三宅やよいさんによって、現代俳句文庫77『村上喜代子句集』より。 草取りの後ろに草の生えてをり 村上喜代子 出始めは柔らかかった草も夏の日にさらされ、雨に打たれどんどんふてぶてしくなってゆく。地面からはとめどなく草が噴出してきて、放っておけばたちまち家の周りが雑草だらけになる。田舎の家で草取りをすると、玄関で草取りをして裏まで回って、また玄関を見れば取り残した草だけでなく、もう新しい草が生え始めている。まったく草取りは果てしない作業に思える。夏の盛りに田んぼに草取りをする人をあまり見かけなくなったのは農薬が飛躍的に進歩したせいかもしれないが、そう除草剤に頼るわけにはいかないだろう。田舎にも久しく帰らず、草取りも何十年もしたことがないが田舎の家や墓所を維持するのは並大抵なことではないと掲句に出会ってつくづく思った。『村上喜代子句集』(2015)所収。 昨日はおひとりお客さまがお見えになった。 石崎宏子さん。 俳誌「百鳥」の同人、第一句集の句稿を持ってご来社くださったのだ。 うかがえば30年余の句歴であるという。 「句集にするためにだいぶ削りました。句稿を見ているとどんどん手をいれたくなってしまって、どこかで思い切らなくてはなりませんね」と石崎さん。 ![]() ブルーがお好きということでお召しものもアクセサリーも涼やかなブルーである。 いろいろな資料をご覧になって、ふらんす装カバー装のものをお決めになられたのだった。
by fragie777
| 2015-07-30 17:58
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