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1月26日(月) 旧暦12月7日
早春のものだ。 風邪は大流行をしているようだ。 ふらんす堂でもスタッフ二人が風邪でダウンしてお休み。 わたしも千絵さんも大きなマスクをして仕事をしている。 自己管理がすばらしいスタッフの緑さんのみが風邪の襲撃から自由である。 今日は支払い日のためまず郵便局へ行った。 整理番号を受け取り順番をまちようやくわたしの番になったので窓口で手続きをしようとおもったところ、 あれっ? ない…… ああ、またか。 「すみませ~ん、いちばん大事なもの、わすれちゃいました」 ということで仕事場に戻ると「あれえ、早いですね」と驚き顔で迎えられ、「そうじゃないのよ、大事なもの忘れちゃったのよ」ということで乱雑な机の上に隠れていた大事なものをバッグに入れて、もう一度郵便局へ。 ふたたび整理番号をもらい、順番をまっていると呼ばれたのがさっきと同じ男性職員さん。にこにこと笑っている。 手続きをしてお金を払い戻し帰ろうとしたところ、「yamaokaさん、前に来たときに忘れ物をしていきましたよ」って、何か渡される。なんだ?「要らないかとも思いましたが、個人情報があるものなのでお返しします、それとこのファイルも」と。すっかり忘れていたけど、よく見れば見覚えがあるような。ああ、たしかにわたしのものだ。 「どうもすみませ~ん」と受け取って、たぶんこれは去年わすれたものであることに気づく。 郵便局をあとにして銀行に向かいながら、仙川という街は住むにも仕事をするにもいい街であることよ、とつくづくと思った次第なのである。 こうやってわたしはどんだけ忘れ物をし、預かって貰ってきたことか。 断っておくが、わたしは忘れ物の多い人間として仙川商店街でマークされているわけではけっしてない。 (たしかによくわすれるけどさ……) 仙川という街が全体どこかおっとりしていて親切なのである。 今日の朝日新聞の堀本裕樹さんによる「俳句月評」は、『山田弘子全句集』についてである。 抜粋して紹介したい。 平成二十二年に二月に急逝した山田弘子の既刊句集と未発表作品を収録した『山田弘子全句集』(ふらんす堂)には、「ホトトギス」俳句の精髄が貫かれている。(略) 漣のごとく並べて目刺売る 花月夜幹退いてをりにけり などの作品にはすでに弘子俳句の独特の感性が閃き、客観写生の確かさがある。(略)第三句集『懐』は、本書の栞にて稲畑汀子が「一番華があり、弘子俳句として充実していた時期」と記すように みな虚子のふところにあり花の雲 の一句を以て明確に己の俳句道を示した。と同時に季題「花の雲」を通して、虚子の大きさを象徴的に讃えている。また、『懐』には、平成七年に起こった阪神淡路大震災を詠んだ作品も収録。その苦難の年に俳誌『円虹』を立ち上げて主宰となり、円熟期を迎えるのであった。その後も『春節』『草蟬』『残心』『月の雛』と句集を出版。作品を深め続けた。息女の山田佳乃に継承された『円虹』は、弘子の精神を受け継ぐ。 今日の毎日新聞の「新刊紹介」に徳永静子句集『春の坂』が紹介されている。 浅蜊汁ひとりの殻がこんなにも 徳永静子 「蘭」同人の第2句集。対象を自在にとらえ、豊かな季節感を伝える瑞々しい作品が、長年の修練を思わせる。明るさを感じさせるリズムが心地よい。
by fragie777
| 2015-01-26 18:49
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