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12月24日(火) クリスマス イブ
![]() 何の実だろうか。 イヌツゲの実かな……。 今日の日付を書いていてクリスマスイブであると認識した。 ということは、明日はクリスマスか。 わたしの目の前には仕事が山積しているので、ちまたのクリスマスとはとんと無縁である。 浮かれ楽しむ人間はそうするがいいわ、 わたしは仕事をするからさ。 (すこし自棄) 昨日の讀賣新聞の仁平勝さんによる時評は「絶妙な省略 人物浮かぶ」と題して、三冊の句集をとりあげている。『山田弘子全句集』(ふらんす堂)、高田正子句集『青麗』(角川学芸出版)、猪俣千代子句集『八十八夜』(角川学芸出版)の三冊である。猪俣千代子さんは、句集上梓後まもなくご逝去された。わたしには出版社つとめの編集者時代からよく存じ上げているお方でなつかしい方だった。ご冥福をお祈り申しあげます。 『山田弘子全句集』につての評を紹介したい。 平成二十二年に急逝した山田弘子の全句を収めた『山田弘子全句集』(ふらんす堂)が刊行された。その全貌をここで語ることはできないが、ひとつ私信を述べると、弘子は省略の名手だった。たとえば「枝豆や最終便にしろと言ふ」。句中に人物は示されないが、帰郷した娘の帰り際に、父親がビールでも飲みながら言っている光景が容易に浮かぶ。既刊句集以後の未発表句にも、「日本語も箸も上手に冷奴」「水洟を拭いてやりつつ叱りをり」「旅話まだまだつづく秋扇」など、なかなか絶妙な省略がある。一句目はいうまでもなく外国人で、その得意そうな顔も見える。二句目からは、子供を叱る母親の優しさが伝わってくるし、三句目は「秋扇」で聞き手のうんざりしている様子がわかる。あらためて評価したい技である。 ほかに、 先に逝くことも涼しく語らるる 高田正子 空蟬となりしところにしがみつく 猪俣千代子 21日付けの東京新聞では、有山八洲彦句集『麒麟』が紹介されている。 大正生まれ、満九十歳で句誌「朱雀」を主宰する著者の第六句集。在住の奈良の風景などを詠んだ三百六十九句を収録。 角を伐る鹿の納得せざるまま 有山八洲彦 本日付けの中日新聞では、加藤かな文さんによって阿知波裕子句集『山櫻』が紹介されている。 『山櫻』は阿知波裕子氏(名古屋市・若竹)の第一句集。かすかな俳味が魅力。心が温まる。 蟷螂のまだやはらかきみどりかな 山へ行くとは川に沿ひ独活の花 水の秋汚さぬやうに水流す 春惜しむ円居の芯に魔法瓶 春愁の顔ざぶざぶと洗ひけり 白梅を見てより後ろふつ切れし 忘れ物して短日を短くす 聖夜劇一番小さき子がマリア 〈聖夜劇〉の句。ちょっと俳味。少女に注がれる、作者の温かな眼差しがいい。今宵はクリスマスイブ。どこかでこんな景と出合えるといい。 昨日の「増殖する歳時記」は土肥あき子さんによって、水岩瞳句集『薔薇模様』より。 どろどろのマグマの上のかたき冬 マグマといえば、噴火で流れ出た溶岩を思うが、本来は地下の深部にあるもの。あらためて地球の内部構造の解説を見てみると、今から約46億年前に誕生して以来、地球はマグマの海に覆われ、そののちゆっくりと表面が固まったと説明されている。地球の直径は1万km以上で、人間が掘ったもっとも深い穴は10kmほどというのだから、地球の内部のほとんどを人間はまだ見ていないことになる。宇宙も神秘だが、地中も神秘に満ちている。地球の薄皮一枚の地表の上で、冬が来たと右往左往する人間がことさらが愛おしく思えるのである。〈この道の草に生まれて草の花〉〈円かなる月の単純愛すかな〉『薔薇模様』(2014)所収。 今日はお客さまがお一人見えられた。 俳人の大坂黎子さん。 大坂さんは、俳誌「泉」の同人で、2005年にふらんす堂から句集『真水』を上梓しておられる。 この度は、亡くなられたご主人が書き残した小説を一冊にまとめておきたいということで、ご相談に見えられたのだった。河北新報に昭和30年代に掲載された小説である。ご主人の大坂友文さんは医師の家業のかたわら小説を書きそれが新聞に何度か掲載されたのである。早世されたご主人の書いたものを遺しておきたいという大坂黎子さんの強い思いがあるのだ。 ![]() 俳句を始められたのも、亡くなられたご主人の強いお勧めがあってのことだという。 近いのでなにかありましたら来ますよ、とフットワーク軽く帰っていかれた大坂黎子さんだった。 ブログはこうして書き終えたんだけど、仕事を家に持って帰ろうかどうしようか、迷っている。 家に持って帰ると、ぜったいやらないような気がする。 わたしの家はね、猫の魔法がかけられているからひとたび家にはいると仕事魂が抜かれてしまうのだ。 たましいを抜かれたyamaokaは、それこそ猫たちとゴロニャンとしてまったりしてしまう。 どうしよう…… ご飯を食べ終わったら、ふたたび会社にもどって仕事をするか…… そうするとするか。 じゃ、とりあえず帰ろうっと。 今日の夕食はラザニア。 わたしが作ったんじゃない。 猫たちでもない、 うまいラザニアが待っている。 でもその後は仕事だぜい。
by fragie777
| 2014-12-24 19:28
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