ひとときの夢。

11月19日（水）

紅葉の季節は過ぎてしまった弘前市であったが、満天星躑躅はかくのごとく燃えていた。


昨夜のこと、
冷蔵庫に野菜がひしめいている昨今であったので、わたしは鍋をすることを思い立った。
仕事のことであくせくしていたせいもあって、この地上に鍋料理というものがあることをすっかり失念していたのだった。
野菜たちのことを考えながらスーパーマーケットを物色していて「辛鍋の素」というスープを見つけた。
「辛鍋？　それはなんだ」
いったいどんなものかと、そこに書かれてあるものを読んでみた。
まっ、言ってみれば「キムチ鍋」を洒落て言ったもののようである。
必要材料などを読むと、わが家の野菜たちを総動員できそうである。
ということで昨晩は「辛鍋」をやった。
そしてまだ半分くらい残っている。
今晩は、そこにインスタントラーメンをいれて、溶き卵をいれて食べるつもり。
キムチ味にラーメンはすごく合う。
白菜とお肉とネギを追加してさ。
考えただけでも身体があったまりそうだ。

さっ、ブログを書き上げてはやく帰ろうっと。



弘前市のあの「旧東奥義塾外人教師館の２階をご案内したいと思う。

明治期に建てられた住まいとしての洋館のすばらしさが堪能できる建物だった。


靴を脱いでこの階段を上がっていく。
よく磨かれた廊下がある。


仕事部屋が真ん中にある。とても落ち着いた感じで仕事がはかどりそうだ。
どの部屋も窓がたくさんあり明るい陽光が入ってくる。


仕事部屋のとなりにはこんな風に室内にブランコが設置されていた。
こんなブランコは見たことがない。
父親がやさしく背中をおして少女がわらっているそんな姿が彷彿としてくる。
いいなあ……。

仕事部屋に隣接する寝室。
たっぷりとした広さがあり、明るい部屋だ。
壁紙がどの部屋もちがう。

寝室から仕事部屋へとつながるドア。

寝室に備え付けられた出窓。
ここで本を読んだりしたのかな。

子供部屋。
きっと女の子だったんだ。

この家の子になりたい。

少女があそんだ木馬。
ここは納戸だったらしい。


どうです。
素敵でしょう。

こういう部屋を用意して外人教師を招き入れた弘前人の心意気がすばらしい。
そしていまもこうやって美しく保存してあるというのも。

わたしもこんな家で生活してみたい。

でも、

ここの家の少女になるには、ちょっと顔が負けている。

まずは顔の造作を全面改造してのぞみたいところである。





11月も半ばを過ぎた。

冬がいよいよ本格的になってくる。


皆さま、風邪にお気をつけくださいませ。