ふらんす堂のブーム。

10月22日（水）

ある朝の仙川。


そしてこれも。


朝と言えば、インターFMの「バラカン・モーニング」が終わってしまった。
出勤時刻に車のなかでほぼ毎日聴いていたので、残念だ。
ピーター・バラカンの優しい声で紹介されるハードなロックを聴いて気合いをいれる楽しみが失われてしまった。
（どこでわたしは気合いを入れたらいいのよう……）
さびしさをかみしめていたら、
今朝のニュース番組にコメンテーターとして出演していたピーター・バラカンを久しぶりにテレビで見ることになった。相変わらず素敵ではあるが、そうか、彼ももう歳をとったのだなと自分の年齢はさしおいてある種の感慨にひたってしまった。声は歳をとらないということを改めて思ったのだった。テレビでピーター・バラカンのリベラルな意見を聞くのも悪くないけどやっぱり音楽について語るピーターが好きだ。日曜の夕方に彼の番組が始まったらしいのだがあいにくまだ聴く機会を得ていない。（車に乗らないとラジオは聴かないからね）



ふらんす堂はいま電子書籍ブームである。
「yamaokaさん、わたしもとうとう買いました。キンドル」とスタッフの千絵さんがうれしそうにキンドルをみせてくれた。
千絵さんのキンドルはカラー版でわたしよりも高いものだ。
千絵さんは女性誌を読みたくてキンドルを買ったゆえに、やはりそれはカラー版でなければ植物図鑑をモノクロで見るようなものとなってしまい楽しみが半減される。
こんな感じ。



スタッフの緑さんもPさんもすでにキンドルを使っているので、ふらんす堂をキンドルは制覇しつつある。
Pさんはおもに小説とか新書などを読むつもりという。
たぶん最初のキンドル購入者であろう緑さんは、小説を愛読している様子。「モンテ・クリスト伯」が電子書籍化されることを願っているという。
ふらんす堂のスタッフはほぼキンドル所有者となったのである。
そして、緑さんいわく、

電子書籍を読むと、あらためて紙の本の良さがわかります。

ということ。わたしたちはその言葉に深く頷いたのだった。

今日から朝日新聞の朝刊で「出版不況　大手トップに聞く」と題して四回の連載がはじまった。第一回目は、講談社社長の野間省伸氏である。「本が売れない理由」にいろいろと言及しているが、電子書籍についても触れている。その箇所について引用したい。

電子書籍市場は伸びていないというのは、大いなる誤解だ。今年1月から6月くらいで見れば、前年比倍増の勢いだ。アメリカでは専用端末で読む人がほとんどだが、日本はスマートフォンで読むという独自の形で発展している。

紙の本と電子書籍の本と、両方で本を読むということを楽しんで行きたいとおもっているyamaokaである。



ここからは猫の興味ある方のみよろしければお読みくださいな。

猫たちの食事の内容をかえてすこし奮発して、彼女らの身体にいいというキャットフードを買った。
さっそく昨夜の夕飯から与えてみた。
そしたら、すこしも食べてくれない。
ほかのカリカリがいいって、足下にまつわりついて「ニャー、ニャー」と鳴く。
「これしかないの、これを食べてね」と指をさしてもにおいを嗅いだだけで、フンという感じで行ってしまう。
心を鬼にして、今朝まで様子をみた。
朝、お皿をのぞきこむと、やはり食べた形跡はなく、あいかわらず「ごはん、ごはん」と猫語でねだってくる。
じいと私の目をみつめ訴えてくるのだ。
どうするか。
ほかの好きなカリカリをあげるか……
判断に苦しむところである。
悩んだあげく、じつは見かけは人間でありながら猫のたましいを持っている俳人の川島葵さんに相談することにした。
「どうしょう……」と電話で訴えると、「う～ん、わたしだったら好きなのをあげちゃうかもしれないな」って言う。
そして、「猫たちにいいというキャットフードだったらまず小袋を買って食べるか食べないかを試してから買うよ、わたしなら」って笑う。（確かに……）わたし奮発してかなりの金額のものをたくさん買い込んじゃったのだ。
こういうところがアサハカなのよ。
「どうしよう、きっと猫たちものすごくお腹すかしていると思う」って言うと、
「ああ、もしかすると部屋が荒らされているかもしれない。猫たちもお腹をすかして苦しいからね」って言うのよ、葵さんが……。

家にかえるのがちょっと怖い。

猫たちがわたしを恨んで、障子が破れ椅子が倒され惨状が広がる、いやいやそれよりもうわたしの猫たちでなくなってしまっていたらわたしを恨むように見つめて無視するとか、あるいは倒れていたりしたら、ああ、ブルブル……。

彼女らの大好きなキャットフードをお土産に許しを請うか……

どうか無事ていてくれ……