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10月21日(火)
![]() 朝、歯を磨きながら、テレビをそれとなく見ていたら(お行儀わるいなあ……)、天気予報をやっていて「今日の東京の気温はほぼ21度で例年並みです」と言う。 21度か…… いったい21度なるものがどういう暖かさかあるいは寒さなのかそれだけ聞くとわたしにはわからないなと思いった。たとえば30度だったらかなり暑いかもしれないしあるいは2,3度だったら結構寒いのかもしれないが、21度っていったいどういう体感なのか、よくわからない。そして21度は例年並みということらしいのだが、例年なみって言ったってわたしは2013年の10月22日の気温を思い出すことはむずかしくさらにその前年となると訳がわからん、いや例年並みってどういうことよって考えると訳がわかなくなってしまい、顔を水道水でジャブジャブとおもいっきり洗ってみた。 そして、鏡のなかの自分をみた。 そこには物わかりの悪そうな女の顔がわたしを見ていた。 今日は午後にお客さまが見えられた。 俳人の山崎祐子さん。 仙川にある白百合女子大学で教鞭をとられていて、今日は立ち寄ってくださったのだ。 来年には句集を刊行される予定もあり、 「目先の忙しさにおわれてしまい、のびのびになってしまいこうしてお約束をして自分を追い込まないといつまでたっても句集刊行にこぎつけられないので……」とおっしゃってご来社くださったのだ。 専門の民俗学のお仕事も忙しいらしく、いろんな文化財保護の委員もしておられる。 いま特に力を入れておられるのが、「プロジェクト傳」と称する「いわき市の復興支援」である。山崎さんは東京事務局の代表をつとめられているのだ。 福島県いわき市は山崎祐子さんの郷里でありいまもご実家があるところだ。漁業の町であったのだが、震災により漁業は機能しなくなってしまった今日がある。その復興への願いをこめて多くの人たちに支援を呼びかけているのである。今年は「復興カレンダー」をつくり、「いわきガイドブック」も作成した。 ![]() この「いわきガイドブック」には、存じ上げている俳人の方々のお名前がたくさんある。 ![]() 俳人、民俗学者、建築家の方々などがお名前をつらね、それぞれが文章を寄せている。山崎さんに伺ったら、この方々の中にはもう何度もいわきの被災地に足を運んでおられる方も多いという。 ![]() 写真の中には知っている人が何人か……先頭を行くのは、たぶん…… プロジェクト傳では2012年より、「海道いわき文化探訪の旅ーいわきの文化財を学び、津波被災地を訪問するツアー」を主催し、ミニ巡検を含め、過去6回のツアーを行っています。ガイドブックはツアー参加者と、いわき市民の協力によって作成しました。作業のなかで「伝えたい」気持ちが一冊になり、時代を超えて、地域を越えて伝えていくことの重要性を再認識する機会にもなりました。このガイドブックが、皆様の心に「いわきに行ってみたい」という灯をともすことができますように。 山崎祐子さんの巻頭のことばである。 ![]() 大学の先生でいらっしゃるのだけど、若々しくて「なんだか学生さんみたいですね」と申し上げると明るい笑顔をみせられたのだった。 『桂信子文集』が電子書籍になりますとこの一書が話題になったとき申し上げると、 「ああ、それなら買います!わたしは目があまりよくないので、もっぱら電子書籍にたよっています。電子書籍ですと活字がおおきくなってとても助かるのです」とおっしゃって愛用のiPadを見せてくださったのだった。 電子書籍はひとつの試みではあるが、こういう手応えをもらうと電子書籍化を決断してよかったとおもうのである。 ![]()
by fragie777
| 2014-10-21 19:07
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Comments(2)
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