5月26日(金)
午後11時に営業代行の門田克彦さん来社。川口は定休日のため加藤泰子とわたしで対応。門田さんよりひとつ朗報があった。それは詩人たちにも版元にとっても嬉しいニュースだ。4月いっぱいで詩歌の専門店「ぽえむぱろうる」が閉店となったが、それにかわるものとして、池袋リブロが詩集のためのコーナーをかなり大きく設け、詩集を置いてくれることになった。小社の詩集もすこしずつではあるがそろいつつあるらしい。句集や歌集はもともとこの池袋リブロでは充実していたのであるが、詩集のコーナーは「ぽえむぱろうる」がちかくにあるためか、いまひとつであった。東京都内でも詩集が充実しているところさがすのはヴェネツィアで充実した本屋をさがすのとおなじくらい難しい。というわけで、リブロの決断に拍手。
3時ころ、京都にいるはずの中井愛がひょっこり現れる、「あれっ、もう帰って来たの?」と皆で驚くと、ニコニコして、「はやく帰ってきました。おみやげを先に渡したくて‥‥」「どうだった?楽しかった?」と聞くと、「ええ、もっぱら嵯峨野あたりを歩き回っていました。去来のお墓に行ってきました。ほんとに小さいんですねえ!」と。去来のお墓に向かって「ふらんす堂の繁栄をよくお願いしてきました!」ですって。北海道におられるご両親に京都みやげをせっせと宅急便をして、わたしたちにおみやげを渡すと残りの休暇を過ごすためにあっという間にいなくなってしまった。そう、あんまりゆっくりしていると仕事モードに引き込まれてしまうからね。退散して正解。
最近のふらんす堂では巷にならって「ダヴィンチ・コード」がはやっている。加藤泰子が読みはじめ、中井愛、そうして遅ればせながらわたしと。わたしは推理小説を読むことを最近なんとなく自分に禁じてきたのであるが、(中毒になってしまう)この小説はちょっと興味深い。
写真はヴェネツィアの水上バスがはしるメイン通り。そしてサン・マルコ広場のポスト。海のそばに潮風をうけてたっている。青のうらに赤の顔をもっている。(喜)