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9月13日(土)
![]() なんとも良き色である。 野山を歩いていてこういう色に出会えるのがとりわけ嬉しい。 午後より夕方にかけてゲラを読む。 (途中で修理に出しておいた愛車が戻ってきたのを確認に駐車場まで行った。7月の末に右横のドアーを傷つけてしまったのだ。戻ってきた愛車を見てこれでひと安心) さて、何のゲラかと言うと、 今年中には刊行予定の『山田弘子全句集』である。 ご息女で俳誌「円虹」主宰の山田佳乃さんを中心に刊行委員の方々のご尽力によってこの11月には刊行がかなうとおもう。 9月中に全体を読み直し確認し、来月早々には下阪する予定である。 今日読んでいたところでこんな句を見つけた。 人参は嫌ひ赤毛のアンが好き (句集『草蝉』) NHKの朝ドラの影響でいまふたたび「赤毛のアン」人気が高まっているが、山田弘子さんもアンが好きだったのだ。この句少女のままの山田弘子さんがいる。「人参嫌い」はきっと治らないんだな。赤毛のアンは少女のときに読んでずっと心にアンが生きていてずっと好きなんだと思う。それはわたしとおんなじ。わたしは人参嫌いじゃないけど。もっともアンの赤毛をギルバート・ブライスが「にんじん、にんじん」とからかって、激怒したアンがギルバートを石板でぶちたたく、という場面は人参がおおいに関与しているけれど。 あのあとのギルバートが素敵で少女のわたしはいっきょに彼を好きなってしまうが、 アンは長い間彼をゆるさなかったのよねえ。 そんなわけで、『山田弘子全句集』はがんばって校了を目指します。 駐車場からの帰りがけに書店に立ち寄って文庫本を一冊買う。 夏目漱石の『門』だ。 (全集もむかしの文庫本ももっているのだが、いまの文庫本のほうが活字が大きいのね) じつは、ある比較文学者の本を読んでいて、この『門』について書かれたところがあり、それは『門』のある箇所を引用して、「一読して忘れえぬ最高の一節」と書き、「詩人漱石の豊麗な想像力、そして驚嘆すべき筆力」と賞賛している文章に出会った。 漱石のものは、学生時代にかたっぱしからそれは興味深く読んでいたのだが、好きな作家だったということもあって、そのテーマ性のようなものばかりを思い、文章をこのように味わったことがなかったのだ。 ちょっとショックを受けた。 『草枕』などは別として、「三四郎」「それから」「門」「明暗」へといたる一連の小説は、そのドラマ性と漱石の小説的主題にとらえられてばかりいた。この比較文学者の著書にふれてもう一度、『門』を読み直してみたいと思ったのだった。 秋の夜長を楽しむ一冊としてはいいんじゃないかって思っているんですけど。
by fragie777
| 2014-09-13 18:29
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