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4月8日(火) 虚子忌
昨夜のことである。 カーチェイスのすさまじいアメリカ映画をそれとなく見ていたら、まさに死んじゃう直前のすごいいバトルがあって、思わず手で顔をおさえて「キャアー、やめてえ」って絶叫した。 すると、そばで見ていた人間が、 「そういうの、顔に似合わないよ。」って、しらっと言う。 似合うも似合わないも、こちらはもうその怖さに耐えられない状況であるわけで、知ったこっちゃない。さらに顔をおおって「ああ、耐えられないわあ!」と叫ぶと、今度は 「だからあ、そういう顔をしてないんだって」とさらにしつこい。 (つまりそんなかわいい女の子キャラじゃないっていうことらしい) 「ええっ? じゃあ、どんな風に叫べばいいのよお」と抗議をし、「じゃ、こういうのがいいわけ?」と、「やめてくれえ……」と低い声で男のように叫んだら、 「ああ、それ面白い、ぴったり」って言う。 (ちょっとあまりにも失礼じゃない……) しかし、である。 ほかのみんな(そう、あなたもよ)もそう思ってるのかなあって思ったら、なんだか居心地が悪くなってきた。 けど、そこがyamaokaである。 なに、かまやしないわよ、 これからも平気でキャアーキャアー叫んでやるんだ。 と、わたしはリクライニングチェアでさらにふてぶてしくふんぞりかえったのだった。 (しかし、わたしっていったいどんな顔をしてんだろう……) いまさら!? 「出版ニュース」4月号が送られてくる。再版した小笠原眞著『詩人のポケット』が紹介されている。 詩を書いて詩が生活の一部になって37年という著者が「好きな詩人」11人を挙げ、その世界をもう一度堪能、なぜ好きになったかを語る私的詩人論。〈彼の詩の最大の魅力は何といっても、その確固たる独自性にある〉(藤富保男)〈卓越したテクニックと、奇想天外な物語性〉(平田俊子)〈現代詩は青春の文学である、というぼくの固定観念を初めて覆した〉(天野忠)〈詩人として巨星でありながら、文学的にどのように取り扱ってよいのか困惑してしまう〉(金子光晴)〈恋愛詩集の最高傑作と言えば、真っ先に思い浮かぶ〉(黒田三郎)詩と出会いその魅力を語る著者の至福の想いが伝わってくる。 今日の毎日新聞の坪内稔典さんによる「季語刻々」は、現代俳句文庫71『大関靖博句集』より。 まだ風にあやつられゐし初蝶よ 季語「初蝶」はその春に初めて見た蝶。モンキチョウ、モンシロチョウなどが初蝶になることが多い。今日の句は現代俳句文庫『大関靖博句集』(ふらんす堂)から引いた。「初蝶を放つや羽にわが指紋」「風が吹かねば蝶々川を越えられぬ」初蝶が空の迷路を辿りけり」も1948年生まれの靖博の作。彼はもしかしたら大の蝶好き?
by fragie777
| 2014-04-08 19:33
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