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3月24日(月)
昨日、坪内稔典さんをお祝する会の前に時間があったので、午前中は東寺に行き、午後は漫画ミュージアムにはじめて行った。 前日お目にかかった平田剛志さんや今村遼佑さんに教えてもらったところで、是非に行ってみたいと思ったのだった。 京都では古い小学校をそのまま美術館などにしているところがあり、この漫画ミュージアムもそのひとつだと聞いていたのだ。そのことも興味あるが、漫画にももちろん興味がおおありだ。 で、 行ってみて驚いた。 素晴らしいのひと言につきる。 至るところ漫画だらけで、いたるところ漫画に読みふける人ばかりだ。 わたしは年代別にわけられている大きな部屋にはいって、2時間以上をそこで過ごした。 漫画によみふけった懐かしい青春時代の池田理代子の『オルフェウスの窓』を見つけた。全18巻のうち12巻を読み通し、ユリウス、イザーク、クラウスの運命に思いをはせて涙をながしたのだった。 わたしの隣では紬を粋に着こなしたマダムが、脚を組んでこれまた『オルフェウスの窓』を読んでいる。 京都に来てよもや漫画をよみふけるとは思っていなかったが、思いもかけず甘美な時間をすごすことができた。 最後の漫画本を棚に返して、わたしは少女を自分のなかにしまいこみyamaokaに戻ったのである。 今度ふたたび京都にきたときは、この漫画ミュージアムは必ず立ち寄ることになると思う。 さて、 今日はお客さまが見えられた。 詩人の稲川方人さんと若尾儀武(わかおよしたけ)さんのお二人である。 若尾さんは稲川さんの詩の教室で詩を学んでおられる方で、この度第一詩集を刊行すべくご来社されたのである。 詩集のタイトルは「流れもせんで、在るだけの川」。 出身は奈良で、詩にも関西圏の言葉が今回の詩集にも反映されている。 長く教職におられ国語の先生だったということ、詩を書きたいとずっと思ってこられて、稲川方人さんとの出会いが詩を書くことを決意させたという。 「愚直に書きなさい」 という稲川さんのひと言があった。 このことばが、詩を書くときの若尾儀武さんを支えている。 稲川さんはこの詩集の本文のレイアウトから装丁まで手がけてくださる。 どんなブックデザインになるか、今から楽しみである。 夕方は、恵比寿でいま句集を進行中の長嶋有さんと、装丁者の名久井直子さんにお目にかかる。 ゲラの最終的な打ち合わせと今回の句集のための署名をいただくためだ。 100+α枚冊は、前もって署名をしていただき署名本として店頭においてもらおうと思っている。そのための署名をお願いしたのだった。 わたしは単に名前を書いていただければいいと思っていたのだが、長嶋さんはすべてに名前だけでなく俳句を書いてくださった。しかもできるだけダブらないようにという心配りもされて。 これは版元としてはたいへんありがたいことだ。 句集『春のお辞儀』は、4月20日発売、長嶋さんらしい遊び心のある栞つきである。 (どういう方たちが書かれているかは、楽しみしていただきたい) 本文は活版印刷、そして名久井直子さんの装丁が可愛く素敵である。 いま真夜中の12時を時計がつげた。 実はまだ仕事場なのね。 今日も遅くなってしまった。 さっ、 帰ろう。 女性なので襲われないようにしなくっちゃ…… あは。 誰も襲わないって…… 多分ね。
by fragie777
| 2014-03-24 00:03
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