ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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数の子って何?

12月29日(日)

数の子って何?_f0071480_1734199.jpg
武蔵野の冬木。


朝から仙川商店街はすさまじい賑やかさである。
わたしを追い越して行く人の背中が「年の瀬!年の瀬!」と皆叫んでいる。
人ごみをぶつからないようにゆっくり歩きながら、わたしは決めた。
今日は29日で明日は30日、そして31日に次が1日と、それはいつもの月の巡りであり時間の進行が変わるわけではない。だから年末とかお正月とか考えなければいいのよ。掃除もしていなければ、お正月の準備もなにひとつやってないyamaokaは、そう考えて「お正月」を心から消し去った。
飛び交う声も耳にはいらず、忙しく行き交う人たちは別世界の人間だ。
わたしがやることは仕事場に行っていつものように仕事をすること。
なんだ? あそこに見えるやけに派手な飾りものは。
意味わかんないよ。
「奥さん、数の子安くしとくよ!どう」って呼びとめた兄ちゃんに、がんをとばして無視してやった。
あそこん家の玄関の両端にある緑色のものはなんだ?
この星のものはまったく意味がわからん……

わたしは落ち着いた心で仕事場のドアを開け、わが机に向かい仕事にいそしんだのだった。


一冊の雑誌が白泉社という出版社から送られて来た。白泉社は漫画でおなじみの会社だ。というか、わたしはこの会社の漫画をよく読んだ。
中をひらくとこんな雑誌がでてきた。

数の子って何?_f0071480_17554228.jpg はじめて手にとった雑誌である。
そういえば、すこし前にこの編集部から電話があり、ふらんす堂の句集が紹介されるので送って欲しいと言われたことを思い出した。いったいこれはどんな雑誌かと中をペラペラとめくってみると、ふーむ、どうやら絵本の雑誌らしい。「アンパンマン」の著者やなせたかしさんの追悼があり、「最も信頼できる2013年の絵本ランキング」という特集もある。一位は『りんごかもしれない』(ヨシタケシンスケ著)とある。知ってました? わたしは知らない。しかも30位まで紹介されているのだが、一冊も知らない……。


数の子って何?_f0071480_1851033.jpgで、ふらんす堂の句集の何が紹介されたかというと、皆吉司句集『揺れる家の構図』。
坂崎紀子さんによる「喫茶『橙灯(だいだい)』の読書日記」のページにである。このページには二冊の本が紹介されていて、もう一冊は『パン語辞典』(ぱんとたまねぎ著荻山和也監修)。タイトルは「パンへの愛があふれる本と身構えなくてもいい俳句のすすめ」。
このブログでは、『揺れる家の構図』について書かれたものを紹介していきたい。  

『揺れる家の構図』は、俳人・画家である著者の第八句集。わかりやすい言葉で日常のひとこまを切り取っています。話し言葉に近いせいか、頭にすっと入って一篇の物語や一枚の絵に変換されるのです。
私が長年抱いていた俳句のイメージは、「高尚敷居の高い言語芸術」でした。製菓やコーヒーについてなら、もっと自由で良いんだよとアドバイスできるのに、なじみのない物事だとつい身構えてしまいます。一昨年、吟行会を見学する機会があり、意外にくだけた雰囲気が新鮮で、まずは歳時記を(季語辞典)を手に入れました。その後、俳句や詩を書いてみてはどうかと勧めてくれた人がいて、昨夏から私もぽつりぽつりと俳句をつくりはじめました。まだ試行錯誤中で、さらりとはできません。
皆吉氏がつづる17文字は、どれもたっぷりした余白をまとっているように感じます。人の句であるけれど、私の心持ち次第でそこに広がる色や風景は変化するわけです。あとがきには私の心の靄を晴らすようなヒントがありました。日記代りに一句を、しばらくの目標としましょうか。


この執筆者の坂崎紀子(さかざきのりこ)さんは、東京・小石川の喫茶「橙灯(だいだい)」の店主でおられるとのこと。
どんな句がとくに好きか、あるいは「あとがき」のどの言葉が印象的だったか、それが書かれていないのが少し残念であるが、こうやって書影とともに絵本の雑誌で句集が紹介されるのはうれしい。この『揺れる家の構図』の装画は、皆吉司さん自身の作品である。和兎さんがデザインによるものであるが、すっきりといい本じゃない、とわたしは思った。


夕方近く、携帯がなる。
「忙しい? 猫たちが来たのよ」という友人からの電話だ。
「ううん、行く」とわたしはすっ飛んで行った。

二匹の仔猫(一歳)たちを貰ったのだということ。
この猫たちは、いわゆる日本猫ではなくてムニャムニャムニャという猫とムニュムニュムニュという猫の掛け合わせで生まれたムニャムニュムニャという猫たちらしい。(正式名があるんだけどすべて忘れた)


数の子って何?_f0071480_18381761.jpg
こちらがレオ(♂)
どうよ、このひげ!

数の子って何?_f0071480_1838541.jpg
こちらがさくら(♀)


いわゆる長毛種である。
遠くから見ると友人が毛皮を巻いているのかと思った。
抱かせてもらうとすごくおとなしい。
匂いをかぐと、わたしの家の日向子と同じ匂いがした。

しばらく猫たちをさわって、仕事場に戻ったのだった。


もうすこし仕事をしようとおもったのだが、風邪でぶっ倒れた人間がわたしを呼んでいる。

「熱が出た、水枕をして欲しい」だって。

しようがないな、

じゃ帰るか……

わたしはふたたび「話しかけるなよオーラ」で武装する。
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by fragie777 | 2013-12-29 18:58 | Comments(0)


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