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12月4日(水)
![]() ここにも翡翠がいるのがわかるかしら……。 性能のいいカメラを持っているといいんだけど、わたしのは小さなコンパクトカメラだ。 ズームにしてやっとここまで。 でも、大きなカメラをぶらさげていたら、翡翠は姿を見せてくれなかったかもしれない。 これはこの日四度目にわたしの目の前に姿を現した翡翠。 今日は「シリーズ自句自解 ベスト100」のⅡ期の第一回である『後籐比奈夫集』の見本が出来上がる。新しい装丁によるものである。 100句を見ると沢山の名句に驚く。 96歳になられた今も後籐比奈夫でしかつくれない味わいのある俳句をつぎつぎと生みだしている俳人だが、自選100句には歳時記で親しんだ作品がたくさん収録されている。 それらがどうして生まれたか、それを知ることができるのもこの本の魅力だ。 たとえばである。 そのひとつを紹介。 あたたかやきりんの口が横に動き 一月十六日写生会王子動物園百十五人と句帳に。「金絲猴金の毛並も冬最中」「膝抱いて猿も男は冴返る」といった中に、この句も「冬うららきりんの口が横に動き」の形で出ている。推敲して「冬うらら」では口が横に動く面白さが見えて来ないのに気付き、一挙に「あたたかや」に変えた。冬の日であって、寒い物の中にはっきり暖い物が見えたという心地になった。(『庭詰』平成六年) 巻末に「俳句 このむつかしいもの」という題で、ご自身の俳句作法を述べられている。それもまた味わい深い文章である。そしていかに俳句というものと格闘して来られたか、それを知ることも俳句を作る人間にとっては励みとなり指針となるのではないだろうか。 もう一句を紹介する。 先人の句を学ぶことがいかに大切か、そんなことも分かる自解である。 涅槃図に会ふに覚悟のやうなもの 青畝先生に「なつかしの濁世の雨や涅槃像」「葛城の山懐に寝釈迦かな」他涅槃の句六十一句、父夜半にも「涅槃図にまやぶにんとぞ読まれける」「獣に青き獅子あり涅槃像」他数句がある。私はそれら先人の句と違った句を作りたいと、涅槃図に会うときはいつも少し緊張した。そして「釈迦の国金を貴び涅槃像」「涅槃し給へり少女の朱唇もて」「泣くことを止めよと涅槃したまへる」などと作って来て、未だにこのような心持。(『夕映日記』平成二十四年) 定価1500円+税(1575円) 発売は12月12日。 書店に出回るのは16日以降となります。 夕方、見本をご覧になられた後籐比奈夫先生よりお電話をいただいた。 「装丁、いいじゃないですか……、本の内容はなんだか僕の俳句も解説もぼんやりしていて……」と笑いながらおっしゃる。 「そんなことありません! とても読みやすくて100句、いい句ばかりです!」とわたしはお答えしたのだった。 今日もお出かけになられ明日も朝からお出かけになるという。 お元気でいてくださることが何よりであると、お声を聞くたびにわたしはホッとする。 今日はこれからちょっとお呼ばれをしているのよ。 だから早目にアップします。 いや、なに、テレビを見ながらから騒ぎをしようっていうもの。
by fragie777
| 2013-12-04 18:52
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