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10月10日(木)
わたしの愛猫のヤマト。「早く起きなさい。」「ゲームばっかしてちゃダメ。」「早く寝なさい。」といつも心配してもらっている。 フォトショップで周囲を加工したのだけど、使い方がいまひとつで輪郭がちょっとヘンでしょ。 「ふらんす堂通信138号」の編集が佳境にはいっている。わたしも「編集室から」「編集後記」をやっと書き上げ、今日は、「長嶋有・山田航のスペシャル対談」を読んだ。けっこう長いな……。それでも、Pさんがかなりの分量を思いっきり削ったのである。しかし、ときどきハッとするような話があって面白いのだ。歌人と作家という取り合わせも新鮮である。もっとも長嶋有さんは俳句もよくする方である。来春には、ふらんす堂から句集も刊行する予定である。当然短詩形の話となる。山田航歌集『さよならバグ・チルドレン』を中心に、ことばで表現するということについて、作家、歌人、俳人という視点をクロスさせながらの楽しい対談となった。なにより魅力的なのは長嶋有さんの気どりのない闊達な語り口だ。そしてそれを受けながらときどき見せる山田航さんの歌人としてのしたたかさ。そんな掛け合いが紙面をはじめから終りまで新鮮なものとしている。 詩人の殿岡秀秋さんが、産経新聞の10月8日の「産経抄」に掲載された記事を送ってくださった。 ふらんす堂より殿岡秀秋詩集『記憶の樹』の一節が引用しながら、床運動で金メダルを獲った白井健三選手やほかの日本人選手の活躍ぶりについて書いた記事である。 恥ずかしながら、小学生のころ、逆上がりが苦手だった。いつ、どのようにできるようになったのか覚えていない。詩人の殿岡秀秋さん(63)には、小学2年の、その瞬間の記憶がはっきり残っているらしい。 ▼「不思議だ 地上を離れている いったん逆さにみえた空が ひっくりかえって 頭のすぐ上に雲がのる」。詩集『記憶の樹』(ふらんす堂)のなかの『逆上がり』から引いた。 ▼逆上がりのマスターさえ苦労した運動オンチからすれば、とても人間業とは思えなかった。ベルギーのアントワープで開かれた世界体操で、日本男子が見せた超美技の数々である。個人総合でロンドン五輪金メダルの内村航平選手(24)が、前人未到の4連覇を果たした勢いそのまま、種目別でもメダルラッシュが続いた。 ▼なかでも世界を瞠目(どうもく)させたのが、床運動で金メダルを獲得した初出場の白井健三選手の「後方伸身宙返り4回ひねり」である。「シライ」の名前が付けられ、弱冠17歳で、歴史に名を残すことになった。床運動では、銅メダルに終わった内村選手をして、「期待通りにやるのが、すごい。人間じゃない」とまで言わしめた。 ▼もちろん、白井選手が発言を額面通りに受け取っているはずがない。世界王者の背中はまだまだ遠い。さらに、日本選手が苦手にしてきたあん馬で頂点に立った亀山耕平選手(24)や個人総合銀メダルの加藤凌平選手(20)らも必死で追いかけている。 ▼実は、殿岡さんは、隣の席の女の子から誘われ、休み時間にいっしょに鉄棒の練習をしているうちに、2人同時に逆上がりができるようになったという。日本選手もお互い切磋琢磨(せっさたくま)しながら、リオデジャネイロ、東京五輪に向けて、黄金時代を築き上げてほしいものだ。 確かに日本人男子選手の活躍はすごい。と思いつつ、それよりわたしはそのイケメン度にけっこうクラクラしている。いや日本人選手にかぎらず、体操界の国際的イケメン度はハンパじゃないらしい。 いいことよ。 美しい男子たちよ、その輝かしいブロンズの額をかかげ、おおいに飛翔しておくれ お客さまがひとりみえられた。 木村有宏(ありひろ)さん。 木村さんは、俳誌「鶴」に所属する俳人である。今は「鶴」の編集をしておられるということだ。 第一句集刊行のための句稿をもってご来社された。 「本当なら星野麦丘人先生の序をいただけることになっていたのですが、いただけないまま亡くなられてしまいました。星野先生のところには何度もお見舞いに行きました。その度に序文のことを話され書けなくてすまない、と言われました」と木村さん。 昭和52年の青年時代に「鶴」に拠って俳句を始められたという。当時は主宰は石塚友二、編集長は星野麦丘人だった。それから36年余、俳句を作り続けて来られたという。 「はじめての句集となります」と用意された句稿はすべて揃っており、きちんとした原稿となっている。データも整っている。 ふらんす堂の担当は千絵さん。 「にぎやかでお店も沢山あるんですね」とおどろかれていた。 「こちらに来るまえに、蘆花公園の駅で降りて、蘆花恒春園に行ってきました」ということである。この蘆花恒春園は、庭がすばらしくまた徳富蘆花の旧宅やら記念館などがあって、俳人たちが吟行する場所である。 「仙川にも武者小路実篤公園があるんですよ」とわたしは少し胸をはってお教えしたのだった。
by fragie777
| 2013-10-10 19:45
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