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9月12日(木)鶺鴒鳴
「素十の一句」のゲラを時間がゆるす限り、読みつづけている。 今日読んだなかに「零余子」の句があった。 触れてこぼれひとりこぼれて零余子かな 素 十 (10月10日) 鑑賞者の日原傳さんは、素十の作品のほかに、 ほろほろとむかご落ちけり秋の雨 一 茶 おとのして夜風のこぼす零余子かな 蛇 笏 の作品を紹介している。 どれもいいけど、とくにわたしは蛇笏の作品が好きかなあ。 この日原傳さんによる「素十の一句」の魅力のひとつは、おなじ季題による別の俳人の作品を知ることができるということだ。 おなじ季題を素十以外の俳人はどう詠んでいるか、それを通してさらに素十と言う俳人の本質があきらかにされてくる。 あるいは単なる客観写生とおもっていた作品が、芭蕉の句をふまえて詠まれていたり、多くの句には前書きがあり、ある状況のなかで詠まれているものである、そういうことを新たに発見した「素十の一句」である。 ふらんす堂より刊行された高野素十精選句集『空』(倉田紘文編)は、好評を博している句集である。素十の代表句にふれることができ、素十の作品を手軽に親しめる一冊である。しかし、作品の背後にあるものは消えている。作品を読むということはそれでよいのかもしれないが、今回「素十の一句」のゲラをとおしてその作品の背後にあるものを知ることができたのは楽しかった。ただ、背後のこもごものことを知り得たとしても、素十の俳句は客観写生に貫かれていることにすこしも変わりはないのだけれど。 ここ一週間ほど、不眠症がつづいている。 よるベッドに入っても少しも眠くならないのだ。 眠くなったなと思い横になるのだが、かえって目覚めてしまうというわけ。 (別に人生に悩んでいるわけでもなければ、心配ごとがあるわけでもないのよ。本人はいたって能天気) 眠れない日が何日か続けば、疲労がたまって何日か目には熟睡できるんじゃないかって眠れないことを気にしないことにした。ここ数日しらじらと夜があけていくのをうつらうつらしながらやり過ごしている。 何日目かには眠れたか…… いやあ、とんでもなかったわね。 夜のねむれないかわりに、昼の仕事時間に睡魔が襲ってきた。 こいつぁ、考えてなかったことだ。 こう言っちゃなんだけど、わたしはどこででも眠くなる。 (昼間にかぎるんだけど) 何かをしていてバタッと倒れるように寝てしまうこともある。 夜は寝て、昼間は起きている、そういう堅気の身体になるためにはどうしたらいいのだろう。 良い案があったら教えてくださいな。
by fragie777
| 2013-09-12 18:19
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