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8月28日(水)
すこしも動かない。 あるいはもう死んでいるのかもしれない。 昼休みにスタッフのPさんと歩いていると、Pさんの手にはなにやらおいしそうなものがある。 透明のカップに細かな氷がたくさん入った淡い茶色の液体をストローですうっと吸い上げている。 「あら、おいしそう! なに? それ」って聞くと、 「これ? 甘夏と蜂蜜の飲み物、おいしいですよ」と言って、仙川商店街にあるドトールに連れていってくれた。 アイスルイボスティーに甘夏の風味の蜜をいれた飲み物だ。 Pさんとおんなじ「Мサイズをください」って言って注文し、仙川商店街をストローを口につっこんだまま飲みながら歩いた。 (こういう飲み物があるなんて……、わたし知らなかった、Pさんずるい!) わたしはそれを教えてくれたPさんを心のなかで責めたのだった。 もっちろんそれがいかに不当だっていうことは分かってるけど、自分が知らなかったおいしいものを他の人が知っていてそれを楽しんでいるって分かったとき、ちょっと悔しくなるじゃない。 そういう感じ。 今日は名古屋からお客さまが見えられた。 「杉」に所属しておられる岡本多満喜さんの句集をいまおすすめしているのだが、ご病気の岡本多満喜さんの代わりにご息女の佐野真知子さんが打ち合わせにご来社されたのだった。 「杉」主宰の森潮氏と、佐野真知子さんが経営をされている塾の若い塾長さんの篠田智史さんがご一緒だ。 担当のスタッフの萌さんが対応。まだ新人さんなので、わたしも助っ人として対応する。 お帰りになったあと、写真をお撮りしなかったことに気づく。 ここにご紹介できないのが残念である。 26日には、ふらんす堂から句集『遠望』を刊行された菅家瑞正(かんけずいせい)さんがご来社くださった。 この新刊句集はまだこのブログで紹介していない。(ごめんなさい。明日紹介いたします。) 出来上がりをすごく喜んでくださって立ち寄ってくださったのだ。 この句集の担当は愛さん。出来上がるまでに何度もふらんす堂にご来社くださったのである。 傍らにある「遠望」と書かれた大学ノートには、この句集ができあがるまでのことが日記のように記録されている。 「こちらに伺ったことも、ほら、全部書いてあるんですよ」って、 菅家さんはノートを開いて見せて下さった。 筆跡に見覚えがある。 「ああ! これって綾部先生のメモですか?」と申し上げると、菅家さんは莞爾として、 「ええ、そうなんです」と。 「具体的でいい。おめでとう」 「いい本ができた 派手でなく しっかりしていて いかにも泉の句集らしい」 簡潔であるが、綾部仁喜先生の喜びのお気持ちがしっかりと伝わってくる。 わたしたちもこうして綾部先生のお言葉にふれることができてホッと一安心したのだった。 句集『遠望』、いい句集です。 明日紹介します。 26日版の讀賣新聞の「枝折」に中原道夫著『百句百話』が紹介されている。 自作100句を自ら解説した。〈蛇足のようなもの〉とあとがきに書くが、単なる解説には終わらせず、喜びや悲しみ、おかしみといった人生の感慨から句が生まれる様をつづった。作句の秘密の一端に触れられる1冊。 これはお知らせ。 9月23日に吉祥寺のパルコブックセンターの会場で、「短歌日記イベント」が開催される予定である。「日付のある歌」と題し、ふらんす堂で「短歌日記」の連載をしてくださった歌人の小島ゆかりさん、東直子さん、永田淳さんをゲスト選者として、応募短歌をつのり選をしていただく予定である。 参加費は1000円。 短歌の応募は無料である。 ただし、会場の都合で30人限定のため人数に達するや打ち切らせていただく。 今日から受付を開始したのであるが、もうすで応募が来始めている。 ふらんす堂ホームページ上の「短歌日記イベント」の要項をご覧いただき、是非にご参加くださいませ。 →「短歌日記イベント」。
by fragie777
| 2013-08-28 19:18
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