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7月5日(金)
うろうろと生き甲斐なんか探すより亡びゆくものをふかく味はへ 『静かな生活』(岡井隆著)を開いたらこの短歌が飛び込んできた。 (まさに! 仰せのとおりにいたしましょう) ![]() 「またたびの花」だそうです。 ![]() 今の季節、このように白化するということ。わたしは花が咲いているものとばかり思っていた。 昨日『猫帖』』の見本が数冊出来上がって来た。ぐっとバージョンアップされ今度は写真もきれいに仕上がった。 この一冊を持って、ご近所の花屋さんへおもむいた。 6月13日に死んだ「お母さん猫」の面倒をみていた花屋さんご夫婦に渡すためだ。 「遅くなってしまって……」と差しだしながら、お二人に「お母さん猫」のページを開いてお見せした。 「ああ、お母さん……」と写真をそっといとおしそうに手で撫でる。「この頃はまだ元気で……」と言ってジッと見ている。 「もっと早く作れたら、お母さんにみて貰えたんですけど」と言うと、花屋の奥さんが、「いいえっ、お母さんは見てますよ。今でもこの窓のあたりにいるんです。わたしはそれを感じるんです」と嬉しそうに言う。 (ああ、そうなのか……じゃ今でもふらんす堂の守護神だね、お母さん!) にわかにわたしは嬉しくなった。 『猫帖』を手にした花屋さんご夫妻を写真に撮りたかったのだが、丁重に断られたのだった。 ![]() 「ふらんす堂通信132号」で深見けん二先生が書かれたように初版には重複句があった。 「雨に濡れ日に乾きたる幟かな」である。15ページのほうを以下の句にさしかえた。 今一つ奥なる滝に九十九折(つづらおり) (初版本をお持ちの方は鉛筆で書きなおしてください)とお願いしたいところであるが、いやいや初版は読み過ぎてもうボロボロではなくて?だから再版を買ってさらに『遠山』で虚子を味わってくだださい。。 つくづくと思うのだが深見けん二先生が精魂こめて選ばれたこの426句は虚子の句を学ぶ上で必読のものだ。今後さらに虚子のものは刊行されていくと思う。いろいろな俳人が精選句集を刊行してくかもしれないが、この『遠山』はひとつの鏡となるようなものであるとわたしは思う。 「この仕事をさせて貰って本当に良かったと思う」と深見先生はおっしゃって下さった。 そのお言葉も嬉しい。 明日は主宰誌「花鳥来」90号のお祝の会を催されるということである。 90号まことにおめでとうございます。 わたしったら、大事なことを忘れていた。 虚子が疎開していた小諸で開かれる「こもろ・日盛俳句会」のことを宣伝しなくてはいけなかったのに、うっかりしてしまっていた。申し込み受け付けは7月26日だ。まだ大丈夫なので、すこし広告します。ふらんす堂も後援しているのです。 開催日 8月2日(金)3日(土)4日(日) 会場 ベルウィンこもろ お申込み・お問い合わせは以下に 〒384-0006小諸市与良街2-3-24 市立小諸高濱虚子記念館 「第5回こもろ・日盛俳句祭実行委員会事務局」 電話0267-26-3010 fax0267-26-3011 e-mail=kyoshi@city.komoro.nagano.jp 吟行を中心にした楽しい句会です。涼しいわよ、きっと。講師の方々も魅力ある俳人の方々ばかり。 興味のある方は是非にお申し込みを。 この週末はどんな風にお過ごし? わたしは、 そうね、 亡びゆくものをふかく味わう そんな時間にしたいわねえ…… う~~む。 すごく胸にぐっとくる言葉だけど でも、それって、 どういうことだ 案外むずかしい。 この週末は、 ほろびゆくものをふかく味わう ってことがどういうことであるか、 まずは、それを見つけたい。 いや、ちょっと待って、 駄目だ、 「ふらんす堂通信137号」の宿題が山ほどあった。 それをまずクリアしてからだ。 うろうろアクセクのyamaokaだ……
by fragie777
| 2013-07-05 19:23
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Comments(2)
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