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6月28日(木)
この紫陽花もきっとその衰退の道をたどるのだろうか……。 今日は現代歌人協会主催の現代歌人協会賞の授賞式があり、スタッフのPさんと出席した。 ふらんす堂から刊行させていただいた山田航歌集『さよならバグ・チルドレン』が、第57回の現代歌人協会賞を受賞したのだ。 実は、ふらんす堂の刊行書籍が現代歌人協会賞をいただくのは始めてである。 短歌の世界のことはまだ知らないことが多く、存じ上げている歌人の方も多くない。 いったいどんな賞なのであるか、ごめんなさい。よくわからないままわたしたちは会にのぞんだのだ。 会場は、学士会館。 今回の賞の冊子をいただいたのであるが、実はそれを失くしてしまったことに帰りの電車で気づいたのだった。(あーあ、またやってしまった……)このブログもその冊子を資料として書きたいとおもっていたのだが、それはもう望むべくもない。駄目なyamaokaである。 ともかくもブログを書こう。 (帰りにスタッフのPさんと仙川の店でワインを飲んだ。すこし酔っ払っているので酔いざましにハーゲンダッツのチョコレートたっぷりのアイスをさっき食べた。美味かった!) 今回の受賞は若手男性歌人のお二人。 内山晶太歌集『窓、その他』(六花書林刊) 山田航歌集『さよならバグ・チルドレン』(ふらんす堂刊) 「自分はいま北海道の端っこに暮している。端っことは、すこし動けば足場がくずれるところであり、どこにもいけない場所でもある。先端であり尖ったところだ。そのエッジつまりは辺境に立ち続けながらラディカルに文学に関わっていきたい。」 とこれからの思いを力強く語った山田航さん。 本日『さよならバグチルドレン』の四刷が出来上がったところである。 「歌集をつくったことにより、見えていなかったものが見えてきた。自分にとっても短歌にとっても良い作品をつくっていきたい」と落ち着いてご挨拶をされた内山晶太さん。作品の完成度は誰もが認めるところであり、その作品を紹介したかったのだが、なんせ、冊子を失くしてしまったのでごめんなさい。 現代歌人賞の賞の重さをわたしたちに教えてくださった方である。 穂村さんは、歌集『さよならバグチルドレン』に解説を寄せてくださっている。また、選者のおひとりとしてこの授賞式で、『さよならバグチルドレン』について語られた。 「青春の無名性の輝きに充ちた歌集であると思う。今後、ある固有性に(固執)していくとき、どんな世界が展開されるのか……興味のあるところだ」と語られた。()内の言葉はよく聞きとれず、あとで穂村さんにうかがったところ、ニコニコとされながら、「どんなこと言ったのかよく覚えてないなあ……」ということなのでyamaokaが勝手に書き入れたものである。 ああ、そうだ、山田航さんが今回の歌集の装丁をとても喜ばれ受賞の挨拶で君嶋真理子さんの名前をあげて感謝してくださったときにはとても嬉しかった。しかも君嶋さん、山田さんと同じ北海道が生まれ故郷なのだ。そのことを山田さんに申しあげるととても喜んでくださったのだった。 ともかくもわたしたちがわかったことは、この現代歌人協会賞という賞がとても素晴らしい賞であるということだ。受賞された方たちにとってどんなに栄誉ある賞であるか、ということを今日始めて知ったのだった。 山田航さま、内山晶太さま、この度のご受賞をこころからお祝いもうしあげます。 おめでとうございました。 明日は山田航さんは、ふらんす堂にご来社くださることになっている。 長嶋有さんとの対談がある。 「ふらんす堂通信」に掲載するものである。 どんな対談になるか。 いまからドキドキである。
by fragie777
| 2013-06-27 23:33
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