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5月24日(金)
高木なのでなかなか花が咲いていることに気づかない。小さな花が密集して咲き遠くからみるとけぶっているようにみえる。 この日、二度ほど栴檀の花に出くわした。 薄紫がかった渋い色がなんともいい。 花樗霧咲く如き盛りかな 西村和子 今朝のことである。 歯磨きを終え、洗顔をしているときにふっとその存在に気づいた。 ここ数年それがあることも忘れ果て、触れることもましてやそれを開いてみることも金輪際なかった。 家というものは、そういう不可思議な空間をいくつか抱え込んでいるものだ。 そのひとつがにわかに現実としてわたしを呼び起こしたのだ。 (いったい何が入っているんだろう…)としばらく見あげた。 そして思い切ってそれを開いてのぞいてみることにした。少し背伸びをして…… それとは洗面台の上にある開きの天袋である。 (そう言えば、八田木枯作品には天袋の句が多いな……) 中は二段になっていて、なにやらいくつかのものがひっそりとある。 みな何かに包まれていて定かではない。 わたしの仕業のものはほとんどないと言ってよい。 手の届く左端のものに触れてみた。 硬い小さなものばかりだ。 それらを取りだしてみた。 まだ使われていない石鹸。小さな楕円形をした硝子の皿。競泳用眼鏡のケース。 たわいもないものばかりだ。 石鹸を残してあとはゴミ袋へと放りこんだのだった。 そしてふたたびわたしは戸をしめた。 何かにつつまれてしまわれているものたちを探求することは止めて、たぶんそれらは20世紀から21世紀へとしめやかに時を越してきたものたちだ。 2013年の5月のある日、それらはわたしという人に見られそして再び21世紀の暗闇へと戻っていった。 わたしはその後、能天気にパタパタと化粧水で顔を叩いたのだった。 いったいアンタは何をいいたのかって、 ごめんなさい。 だって今日はあんまり書くことないのよ。 支払日で、半日は銀行めぐりをして、しかも銀行でえらく待たされて女性週間誌をはじめから終りまで読んでそれでもまだ待たされたんで、もう一度読み直しちゃったぐらい。 お役に立たないブログでごめんなさいね。 では、皆さま、良き週末を。 わたしも良き週末を。 (いまDVD9本借りてるんだ。フフフ……) じゃ。
by fragie777
| 2013-05-24 19:16
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