カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
画像一覧
|
3月7日(水)
今日はいったい暖かだったんだろうか、それとも寒かったのだろうか、雨は降っていないものの晴れていたのだろうか、曇っていたのだろうか。 ブログを書きだしてそう思った。 というのは、今日はふらんす堂から一歩も外に出ていなかったのだ。 地に足をつけることなくカレー屋さんの上の二階で必死に仕事をしていたのだ。 ふらんす堂のこの空間だけがわたしが呼吸する場所だった。 仕事をしながらわたしは「ひえーっ」って三回くらい叫んだかもしれない。 実はそのくらい切羽つまってるのよ。 あれもこれもあれもこれもって思いながら、身体がついて行かないときってあるじゃない、そんな感じ。 そういう時こそ落ち着いて深呼吸をして、ひとつひとつのことをきっちりとやっていかなくちゃいけないんだけど、もう頭ン中がぐるぐると回転しちゃって…… などとキイを打っていたら、最後に残ったスタッフのPさんが帰り支度を始めた。 「もうホタルイカって出てました?」って聞く。 「あら出てるわよ。わたし昨日も食べたよ」って答えると、 「おお、やった。じゃ、そら豆とホタルイカのパスタを作ろうっと」と嬉しそうだ。 そら豆とホタルイカのパスタか、美味しそうじゃない、わたしはアンチョビとアスパラガスのパスタを作ったが、そら豆ではまだつくってない。Pさんやるじゃない。 わたしだってホタルイカのパスタつくるぞ、って思っていたら、Pさんが見透かしたように、 「いいですか、最後の最後にパスタに放りこむんですよ、余熱だけでいいんだから……」と。 (フン、分かってますってば……) ホタルイカ売りきれないうちに早く帰ろう。 今日の「増殖する歳時記」は、三宅やよいさんによって、小倉喜郎句集『あおだもの木』 より。 ぶつかって蝶が生まれる土俵かな いよいよ春場所が始まる。先場所は日馬富士が全勝優勝したが今場所はどうだろう。昔地方に住んでいて、毎日中入り前から相撲中継を見ていたときには一度本物の勝負を見てみたいものだと思っていた。東京にきてその気があればいつでも両国国技館へ行けるのになかなか腰が上がらない。実際見に行った人の話では張り切った力士の身体と身体のぶつかる音、組むうちにだんだん赤みを帯びてゆく肌の色など臨場感にあふれたものらしい。やっぱり何でもライブが一番。立ち会いのぶつかり合うその瞬間、火花ではなくひらひら紋白蝶など生まれる発想が奇想天外のようで説得力があるのは柔らかな力士の肉体がイメージとしてあるからか、など掲句を眺めながら考えている。『あおだもの木』(2012)所収。 明日はもう金曜日! 今週はあと一日しかないのか!。 グエエー
by fragie777
| 2013-03-07 19:29
|
Comments(2)
|
ファン申請 |
||