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4月24日(火)
![]() 旅の先々に二輪草が咲いていた。 進めている「川崎展宏全句集」の初句索引の読みを確認する作業を昨日から時間をみつけてはやっている。全句に目をとおすことになるのだが、川崎展宏にとってやはり戦争は大きなテーマであったことを思わされる。晩年の病床においても戦争の句を詠みつづけている。平明な句のなかに現在形のようにそれは顔を出す。 明日この初句索引のゲラを編集にかかわられている石塚市子さんに送って確認してもらう予定だ。 空よりもワスレナグサの空の色 展宏 最後の句集『冬』以後の作品より。 その展宏さんと親しかった俳人の方が昨日ご来社された。 「杉」に所属する小林鱒一氏である。 森澄雄に師事し「杉」一筋で俳句をつくってこられた俳人である。 「展宏とはよく一緒に酒をのみましたよ。展宏は酒をのむと俄然威勢がよくなって、わたしんところにも泊ったりして楽しかったですね。櫻井博道、川崎展宏とともに三人で俳句をよくつくりました」と当時を懐かしそうに語られたのだった。 ![]() 「展宏も亡くなり、森澄雄が亡くなり、そして昨年の地震です。いち時はすっかり気力を失ってしまいました。しかし、そういう期間の俳句もまたかたちにしておこうと句集の刊行を思いたちました。」と小林さんはしみじみとおっしゃったのだった。 夕方、展宏夫人である美喜子さんにお電話をすることがあって、小林氏のことを申上げると、「小林鱒一さん、ああ、とっても懐かしいです。」と美喜子夫人もなつかしそうな声を出されたのだった。 今日の三時にもお客さまがあった。 朝のミーティングで、「ええっと、今日のお客さまは阿部怜児さんです」とスタッフのSさんが言うと、みんなクスクスって笑う。わたしも一緒にフフフって笑う。というのは、「阿部怜児、あべれいじ、アベレージ」となってしまうのだ。そのアベレージさんが時間通りにいらっしゃった。思わず、 「あのう、阿部怜児ってご本名ですか、それとも俳号ですか」って聞いてしまった。阿部氏は嬉しそうに笑って、お仕事の名刺をくださり「こっちが本名です。俳号はシャレですよ」と。 深見けん二氏が代表をされている「花鳥来」に所属し、昨年ふらんす堂から 句集『海の虹』を刊行された桑本螢生氏とは会社の元同僚で親しい俳句仲間であるということである。お仕事の忙しい合間をぬって第一句集の句稿をもってご来社くださった。 ![]() 今日は新刊の現代俳句文庫70『藤本美和子句集』を紹介するつもりだった。読みはじめたのだが、作品と文章に深くこころを動かされた。今日はすこし疲れてしまったので明日あらためてシャンんとした気持で紹介したいと思う。 ツイッターで千葉皓史さんが、 新刊・現代俳句文庫70『藤本美和子句集』(ふらんす堂) 拝承。藤本さんは「泉」副主宰。韻文性豊かな、丈高い句集。青空のなかなる春の氷かな とツイートしておられたことを今日は紹介しておきたい。 千葉皓史さんは、この現代俳句文庫70『藤本美和子句集』に文章を寄せていただいている。
by fragie777
| 2012-04-24 20:17
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