カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
画像一覧
|
4月3日(火)
なんともやさしい黄色である。 夜にかけて暴風雨になるということでスタッフたちは早めに帰って行った。 わたしもこのブログを書き終えたら早々に帰るつもりである。 すでに耳をすませば風が吹き荒れる音が聞こえてくる。 建物全体が揺れているような気がしてくるから不思議だ。 さっき詩人の手塚敦史さんから電話が入った。 「ふらんす堂通信132」の詩の原稿の確認だ。 先日お渡した高濱虚子句集『遠山』を読んでいるという。 「虚子の作品っていいですね。使われていることばがとても的確におさまっています」 「いいでしょう」とおもわず胸をはるわたし。(わたしが威張ってどうする) 「岩波文庫の『虚子五句集』の上下を持っていて前に俳人の若い人たちと勉強会をしたときにそれを読んだことがあるんですけど、あの時はその本を読んでもなかなか頭に入って来なかったんです。でも今回の句集『遠山』は作品がくっきりと見えてきて頭の中に入ってくるんです。そして面白い。」 「うん、うん、それを知ったら深見先生がきっと喜ばれると思うわあ……」ってわたしはニコニコ顔。こういう感想が嬉しい。しかも詩人の手塚敦史さんは嘘を言う人じゃない。いいと思ったものしか褒めない人だ。だからそう言ってもらえたら精選句集『遠山』を刊行した意味があるというもの。 そのあとで好きな句をいくつか教えてもらったのだけど、 「それって全部有名句よ」って手塚さんに言うと、 「ええっ、そうなんですか」と驚く。 現代詩の最前線にいる詩人にも虚子の俳句はストレートに入っていくのだ。 深見先生、たいへんなご尽力をいただきましたが、このように現代詩人の心にも虚子の作品がきっちりと届いています。 そのあとわたしは手塚さんに間もなく刊行される岸本尚毅著『虚子選ホトトギス雑詠選集100句鑑賞春』について大いに語ったのだった。 今ちょっと外を覗いたらにぎやかな商店街に人がいない! ややっ、 これは、早く帰らないと大変なことになる。 皆さまもお気をつけくださいませ。 じゃ。 (さぼってませんってば……) 仙川の猫たちも風に吹き飛ばされないか心配だ。
by fragie777
| 2012-04-03 17:26
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||